リヴァプールを拒否した理由を告白…シャビ・アロンソ監督「1年での退任は正しくない。それが責任だから」

今季ドイツ・ブンデスリーガのレヴァークーゼンを指揮するシャビ・アロンソ監督。クラブはここまでシーズン無敗という素晴らしい結果を残しており、優勝まであと一歩というところまで迫っている。

その手腕は高く評価されており、報道によればイングランド・プレミアリーグのリヴァプールから「ユルゲン・クロップ監督の後任に」とオファーを受けていたとされる。また、トーマス・トゥヘル監督が退任するバイエルン・ミュンヘンからも関心を寄せられていたと伝えられている。

しかしながら、先日シャビ・アロンソ監督はレヴァークーゼンに残ることを宣言し、全てのオファーを断ることを決めたという。

なぜその決断を下したのか。『Eurosport』によれば、シャビ・アロンソ監督は10日の記者会見で以下のように話したとのこと。

「レヴァークーゼンに残ることを決めた理由はたくさんある。1年間チームを作ってきて、素晴らしいスピリットを構築することができた。

そこには多くの選手が関わっていて、多くの要因が存在する。このシーズンは本当に素晴らしいものだったし、我々はこの成功をともに保っていきたいと思っている。

私もその中で一部の役割を果たしてきたと感じる。1年のみで退任することは正しいタイミングではない、それがこのクラブでの責任だと思う」

また、ここまでシーズン無敗を続けている絶好調のチームについては以下のように語っているそう。

「我々は負ける可能性があることを知っているが、負けないように戦っている。チームは間違いなく素晴らしい個性を見せてくれた。

厳しい状況に対処して試合に勝利してきた。最後の最後まで何かができると信じる、素晴らしいメンタリティを見せた。

我々は難しい状況でもロングボールを入れないというスタイルやアイデアがある。そして、選手はなぜそれをするのかという点を理解している。

ピッチの上で何が起こるかを決めるのは選手たちだ。我々指導者は彼らが正しいことをやれるように手助けするだけだ。

物事を考えすぎたり、自分たちを過大に評価しないようにする。いい仕事をしようとすること、そしていいチームをともに作ることだけにトライしてきた。

その中でプレシーズンから多くの正しい決断を下すことができた。チームは本当によく団結しているし、進歩を見せてきた。良いメンタリティを作り、いいスタイルを構築した。

良いサッカーをするだけではなく、とても競争力がある。ブンデスリーガ、DFBポカール、さらにヨーロッパリーグでも勝つチャンスがあるが、まだ三冠を考えるには時期尚早だ。あまりプレッシャーをかけないようにしたいね」

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ここまでうまく戦ってきたチームについては「考えすぎないこと、過大に評価しないこと」を強調し、スタイルを理解してそれを保つという点を重要視していると明かした。

レヴァークーゼンは11日夜にヨーロッパリーグの準々決勝でウェストハム・ユナイテッドと対戦する。歴史的な三冠を達成できるかどうかを占う試合であり、世界中から注目を集めそうだ。

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