福島県猪苗代湖のラムサール条約登録 周辺3市町でつくる環境保全推進連絡会が申請へ 2025年5月にも

 猪苗代湖のラムサール条約登録に向け、湖を囲む福島県内の3市町で構成する「猪苗代湖環境保全推進連絡会(事務局・郡山市)」が申請に動き出した。2025(令和7)年5月にも、環境省を通じて国際機関に情報票を提出する。登録地を審査する締結国会議(COP15)が同年7月に予定されている。

 連絡会は2024年末にかけ、湖周辺の地域住民や観光事業者、水利権者との合意形成を経て、申請に必要な提出書類をまとめる。5月に総会を開き、県が特別委員として参画する見通し。

 これまで日本野鳥の会郡山、会津両支部が郡山、会津若松、猪苗代の3市町や県に申請を働き掛けていた。条約に登録されれば、水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に位置付けられる。地域の豊かな自然や文化を世界に発信でき、将来にわたる自然環境の保全などが期待される。

 現在、国内の53カ所が登録されている。福島県内では尾瀬が2005(平成17)年に加わった。

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