中国はカナダ選挙に干渉試みたが、結果に影響せず=トルドー首相

[オタワ 10日 ロイター] - カナダのトルドー首相は10日、中国は過去2回のカナダ選挙に干渉しようとしたと認める一方、結果は影響を受けなかったと強調し、中国が特定の政党を支持するようなことは「あり得ない」との見方を示した。

国内選挙への海外からの干渉を調査する委員会で証言した。トルドー氏は自身が受けた情報機関からの説明について質問に答え、選挙は「自由で公正」だったと主張した。

トルドー氏率いる自由党は2019年と21年の選挙で勝利。ただ、中国が選挙に関与した可能性を巡るメディア報道を受けて野党から不満の声が高まったことから、トルドー氏は昨年、調査委を設置した。

21年の選挙戦で保守党を率いたエリン・オトゥール氏は、中国の干渉によって保守党は最大9議席を失ったと推計する。ただ、選挙全体の流れは変わらなかったとの見方を示している。

トルドー氏は委員会で「外国勢力による干渉の試みにもかかわらず、選挙は誠実に行われた。結果はカナダ人によって決定された」と語った。

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