「指定野菜」に追加されるブロッコリーの価格が高騰 暖冬の影響か

暖冬となった今年、その影響は食卓にも。値段が上がっているのは野菜のブロッコリー。一体なぜなんでしょうか。

佐藤京亮代表 SUGAR FARM 菊川市
「ここが僕らのブロッコリー畑になります」

県西部ででブロッコリーやキャベツをメインに、四季折々の野菜を生産・販売している「SUGAR FARM」。

栄養豊富で、食卓を彩るブロッコリーは消費量が多くなることが見込まれることから、価格を安定させて食べられるようにと、「指定野菜」に追加されることになりました。

「指定野菜」に追加されると、生産者に支払われる補助金が手厚くなり、安定供給につながることが期待されています。

そんなブロッコリーに、“ある異変”が…。

佐藤京亮代表 SUGAR FARM
「近年暖かくなってくると、ブロッコリーはつぼみなので、花が咲いてしまう。暖かいと花自体も咲くスピードが早まってしまう。そういったところが原因」

この冬は例年に比べて暖かい日が多かったことで、ブロッコリーがぐんぐん成長。

花が咲いてしまったものは売り物になりません。

佐藤京亮代表 SUGAR FARM
「収穫が追い付かなくて破棄するブロッコリーが増えてしまう。そうなると収益も落ち込んでしまって、ブロッコリーの栽培ができなくなってしまう。」

スーパーでは

静岡県内のスーパーでも異変が起きていました。

池谷猛店長 ヒバリヤ小土店 焼津市
「(ブロッコリーは)かなり人気が高くなって需要が上がり、需要と供給のバランスがかなり悪く、値段もその関係で上がっている。」

異常気象による暖冬の影響に加えて、近年売れ行き好調なブロッコリーは需要が供給を上回る状況が続いているそうです。

こちらでは2月下旬ごろに139円(税込)で販売していましたが、今は268円(税込)と倍近い値段で、9日も214円と高止まりが続いています。

客 70代
「この前までは安かったが、きょう見たら倍になっていてビックリした。

客 70代
「安くなって欲しいが、こればっかりは農家の皆さんが生活していくには大変だと思うので(仕方がない)」

中にはこんな買い方をしている人も…。

客 40代
「ブロッコリーは結構冷凍品が多い。ちょっと高いので、安い時は生で買うが、冷凍品を使うことが多い」

池谷猛店長 ヒバリヤ小土店
「冷凍野菜は(価格高騰の)影響を受けていないので、高くなった時には便利な商品」

一方で、今年の暖冬の影響で値上がりした野菜はブロッコリーだけではありません。

池谷猛店長 ヒバリヤ小土店
「大型野菜のキャベツ、レタス、ダイコン、ハクサイの値段がかなり高くなっている」

暖冬に加えて、産地の変わり目の時期が重なり、キャベツは3月末から50円ほど値上がりしているといいます。

池谷猛店長 ヒバリヤ小土店
「野菜が無いといろいろな食材が売れてこないので、野菜があって魚が売れて、野菜があって、お肉が売れてという所に入ってくると思うので、買いやすい値段で買いやすい量目で提供したい」

© 静岡朝日テレビ