『ジョジョ』のラスボスはほとんど該当? “舐めプ”していなければ主人公を倒していた敵キャラたち

圧倒的な強さを誇るキャラが数多く登場する「週刊少年ジャンプ」。毎度繰り広げられる大迫力のバトルは見物だが、時折あるのが相手を侮ったような敵キャラたちの舐めたプレイ、いわゆる「舐めプ」と呼ばれるものだ。そのまま自身の最強技を出せば主人公に勝てたはずが、舐めプをしたばっかりに負けてしまう展開も。今回はそんな惜しい負け方をしてしまった、残念で愛すべき敵キャラたちを紹介しよう。

■一見無敵なのに惜しくも負けてしまった敵キャラたち

まず「舐めプしてしまったキャラ」としてネット上で支持を集めていたのが、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の人気キャラ・瀬田宗次郎だ。志々雄真実の精鋭部隊、十本刀の中でも最強の剣士であり、そのパワーは剣心の逆刃刀をも折ってしまうほど。

並み外れたスピードで移動する「縮地」という剣技も習得している宗次郎。序盤に全力の「縮地」を繰り出せば剣心を倒せたはずが、「二歩手前」「一歩手前」などとわざと少しスピードを落とした縮地を発動してしまった。結局剣心に心を乱された宗次郎は敗れてしまう。ネット上でも「舐めプしなければ宗次郎こそ最強だった」という残念がる声が多かった。

『ONE PIECE』に登場するクロコダイルも、舐めプが敗因だという意見が多い。アラバスタ編でクロコダイルは、ルフィを左手の鉤爪で串刺しにしたり、スナスナの実の力でルフィの体から水分を奪いミイラ化するなど、2度も圧倒。「ワンピースでもっともルフィを窮地に追い込んだのはクロコダイル」という声すらある。

しかしとどめを刺してルフィの命を奪うまでには至らず、最終的にルフィが勝利。ただクロコダイルに限っては、「刺したりミイラ化したりしたら、勝ったと思い込むのも仕方ないよね」「舐めプとは違うと思う」と擁護する意見もあった。

■敵だけじゃない! 味方もやってしまう舐めプ

そのほか『ドラゴンボール』では、セルも舐めプしてしまったため敗れている。倒されても核となる細胞が残っていると何度でも再生できるセル。しかもサイヤ人の細胞を取り込んでおり、再生するごとにパワーアップするので、ドラゴンボール史上最強の敵だと感じたファンも多いのではないだろうか。

しかし悟飯が天国の悟空とセルを倒すために画策しているのを「独り言」と嘲笑したり、ベジータに隙をつかれて攻撃されるなど侮る場面も。最終的には悟空と悟飯の力をあわせた最強のかめはめ波を撃たれ、核も消滅してしまう。

ちなみに『ドラゴンボール』では敵キャラに限らず、主人公サイドも舐めプしすぎという声は多い。例えば悟飯。セルにとどめを刺せるチャンスはあったのに「セルをもっと苦しませるべき」と思いとどまる場面があり、悟飯の行動にツッコミを入れるファンの声が相次いだ。

『ジョジョの奇妙な冒険』に至っては、もはや「歴代のラスボスのほとんどが舐めプでやられてる」という意見が挙がっている。第3部『スターダストクルセイダース』では、DIOは空条承太郎との最終決戦で、時を止めて勝利を確信したのか攻撃をやめて高笑いしてしまう。その後、磁石のトリックを使った承太郎に反撃され敗北した。また第4部の『ダイヤモンドは砕けない』でも、吉良吉影が自身の正体を明かしてしまったためにピンチに陥っている。

強大な力を持つとつい慢心して舐めプしてしまうのは、人間(キャラクター)の性なのだろう。その結果、形勢逆転もよくあることから、謙虚さを持つことこそが真の強さと言えるかもしれない。

(ヨークシャー)

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