都内初 寄生虫“クドア”が原因の食中毒 ヒラメで18人が下痢など

練馬区内の高齢者施設で、ヒラメに寄生する寄生虫「クドア」による食中毒が発生しました。クドアによる食中毒が東京都で発表されるのは初めてです。

東京都によりますと先月28日、練馬区の高齢者施設で、昼食に出された握り寿司を食べた入所者17人と職員1人の合わせて18人が下痢や嘔吐などの症状を訴えました。

練馬区の保健所が調査を行ったところ、ヒラメの握り寿司からヒラメに寄生する"クドア”が検出されました。保健所は食中毒と断定し、提供した施設に再発防止の指導を行ったということです。なお、患者の症状は軽く、すでに全員回復しています。

クドアが大量寄生したヒラメを生で食べると、食後数時間で、下痢やおう吐などの症状が起きるということです。

都がクドアを原因とする食中毒を発表したのは初めてで、感染対策としては調理の際、ヒラメをマイナス20℃で4時間冷凍する、もしくは75℃で5分以上加熱することが効果的だとしています。

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