暗号資産関連株、空売り筋が多額の損失=調査

Manya Saini Niket Nishant

[10日 ロイター] - 調査会社S3パートナーズのデータによると、暗号資産(仮想通貨)ビットコインへの積極投資で知られる米ソフトウエア会社マイクロストラテジーの株式空売り筋が3月以降に19億2000万ドルの損失を出している。

暗号資産交換所大手のコインベース・グローバルとビットコイン採掘会社クリーンスパークの空売り筋の損失も、それぞれ5億9350万ドル、1億0640万ドルとなった。

米証券取引委員会(SEC)が1月にビットコインの現物に連動する複数の上場投資信託(ETF)を承認したことを受け、暗号資産が主流の資産クラスに近づいた。

マイクロストラテジーは大量のビットコインを保有しており、今後もエクスポージャーを拡大する意向。先月にはビットコインの購入資金調達に向け、1週間足らずで2回転換社債(CB)を発行した。

BTIGのアナリストは今月初めのリポートで「(マイクロストラテジーの)プレミアムは、ビットコインやETFに直接投資できない投資家によるビットコインへのエクスポージャーを持ちたいという願望に支えられている」と指摘。ビットコインを追加購入するための資本を調達できることも、株主にとってプラス材料だとした。

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