ドルは152円後半で売買交錯、政府の円安危機感に疑念も

[東京 11日 ロイター] -

ドルは152.85円付近で一進一退が続いている。鈴木俊一財務相が午前10時前、円相場について「行き過ぎた動きには、あらゆるオプションを排除することなく適切に対応する」などと発言したが、反応は限られた。

みずほ証券チーフ為替ストラテジストの⼭本雅⽂氏は「政府の危機感は前回介入した22年ほど強まっていないように見える」として、政府が今しばらく円買い介入に動かない可能性を指摘している。

同氏は「株価は最高値圏を推移し、円安を懸念する世論はそれほど高まっていない。22年は145円で介入したが、現在は153円になっても介入していない。行動がその考えを表している」とした。

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