横浜市人口推計 区内人口、40年後まで増 約27万人に 横浜市神奈川区

横浜市は3月28日、各区の将来人口推計の結果を公表した。2070年時点で、市全体の人口は2020年から約2割減の301万3000人となる見通しの一方、神奈川区の人口は約27万人まで増加すると推計した。

公表されたのは、2020年の国勢調査の結果を基準人口とし、70年までの横浜市の将来人口および世帯数を推計したもの。横浜市全体の人口は21年の377万9000人をピークに、減少状態に入っており、3年連続で減少している。一方、市内18区で鶴見・神奈川・中・西・港北の5区は20年の人口を上回る。

世帯数も増加

神奈川区の人口は20年の時点で24万7271人だが、31年に26万人を、51年に27万人をそれぞれ突破。64年には27万2770人とピークを迎え、翌年からは減少傾向に。2070年には27万2315人となり、20年時から比べると2・5万人増加すると推計した。世帯数は約12万9000世帯(20年)から約14万3000世帯(70年)となる見通し。

区内では昨年羽沢横浜国大駅前に地上23階建てのリビオタワー羽沢横浜国大が完成したほか、今春には鶴屋町に総戸数459戸の超高層分譲住宅「ザヨコハマフロントタワー」が竣工するなど、タワーマンションをはじめとする住宅開発が進む。これらの推計を受けて神奈川区役所では「神奈川区が『住みたい・住み続けたい』まちとなるよう、誰もが住みやすいまちづくりを進めていく」としている。

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