【早出し】グリバーさがえ、復旧完了 船外機付きゴムボート配置

土砂の撤去が終わった「グリバーさがえ」。新たに船外機付きゴムボートの操縦体験が可能になった=寒河江市

 2022年8月豪雨で、大量の流木や土砂が流れ込んだ最上川沿いの屋外施設「グリバーさがえ」(寒河江市)の復旧工事が終わり、本年度から利用可能になった。メインの多目的水面広場は主に高校のカヌー部が使っているが、新たに船外機付きゴムボートが配置された。5月4日に水害からの復活祭が予定され、一般向けにボートがお披露目される。

 施設は市が整備し、13年に全面オープンした。NPO法人スペース・アンド・タイム・クリエーション(S&T)が指定管理者になっている。

 市によると、豪雨で水面広場に約8千立方メートルの土砂が流入し、昨年度に撤去作業などの災害復旧事業を行った。事業費は国の補助を含め約9800万円。

 S&Tは土砂撤去を機に、免許不要の2馬力の船外機付きゴムボートを用意し、施設復活をアピールすることにした。ボートは棒状のハンドルで方向やスピードを調整でき、現在は残雪の山々を望みながらの“クルーズ”を楽しめる。S&Tの丹野浩之理事長(56)は「安全な水面広場で非日常体験を楽しんでほしい」と話す。4日のボート操縦体験の対象は小学4年生以上で1人千円。問い合わせは管理事務所0237(85)1158。

© 株式会社山形新聞社