庄内初の一貫校、新しい歴史が始まる 致道館中・高の開校式と入学式

中学1年生と高校1年生が臨んだ致道館中・高の入学式=鶴岡市・同校

 鶴岡南、鶴岡北の両高を統合し、中学校を新設した県立中高一貫校の致道館中・高(遠田達浩校長)の開校式と入学式が10日、鶴岡市の同校で行われた。庄内地域で初めての併設型中高一貫校で、中学1年生99人と高校1~3年生868人が新しい歴史のスタートを切った。

 開校式には旧高校から併設型高校に移った2、3年生607人らが出席した。高橋広樹県教育長は告辞で「グローバルな視点を持ちながら地域の課題を考え、地域を支える人材になってほしい」と激励した。高橋教育長から校旗を受け取った遠田校長は「致道館の新しい未来に向けて、一歩ずつ進んでいく」と式辞を述べた。

 引き続き、音楽部が校歌を披露するなどした。開校式後、ともに致道館高3年で生徒会長の斎藤遼平さん(17)と亀井春花さん(17)は「一人一人が自らの才能を伸ばせる学校にしていく」「全てにおいて初めてとなる中学生たちも助けていきたい」などと決意を語った。入学式では中学1年生99人と高校1年生261人を迎え入れた。

 同校は旧鶴岡南の校舎を高校で、近くの旧鶴岡北の校舎を中学で利用する。基本理念に「自主自立」などを掲げ、ICT(情報通信技術)を活用した学習や、中高合同の学校行事などを取り入れる。併設型県立中高一貫校は2016年に開校した東桜学館中・高に続き2校目。

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