恋人を射殺した〝義足のランナー〟ピストリウス氏 現在は教会の清掃などボランティア活動を行う

ロンドンパラリンピックで金メダルを獲得したオスカー・ピストリウス氏(ロイター)

恋人を射殺した〝義足のランナー〟オスカー・ピストリウス氏(37)の近況が分かった。米紙ニューヨーク・ポストが10日、報じた。

南アフリカのパラリンピック金メダリストのピストリウス氏は、2013年に恋人のスティンカンプさんを射殺したとして、殺人罪で9年間服役していたが、今年1月、仮釈放された。

ピストリウス氏は釈放後、2029年に正式な刑期が終わるまで監視されることになる。監視用の電子モニターの装着は義務付けられていない。南アフリカの矯正局によると、仮釈放職員が1日のうちランダムな時間に彼の様子をチェックし、その間にアルコールと薬物の検査が行われるという。

ピストリウス氏は仮釈放後、国際パラリンピック委員会の少なくとも2人の委員に連絡を取り、何らかの形で仕事がないか尋ねたが、断られた。メンバーの1人はポスト紙に「彼と一緒に仕事をするには有害すぎる」と語った。

現在はプレトリアにある叔父アーノルドの要塞のような邸宅に住んでいる。

仮釈放の書類によると、ピストリウス氏は叔父が通うオランダ改革派教会で、簡単なメンテナンスや清掃業務などボランティア活動を行っている。

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