SNS関連犯罪 子どもの被害「県内の7割中学生」“不同意性交”は2倍に やるべき親の管理とは《長崎》

進級進学をきっかけに、子どもに持たせることが多いのが「スマートフォン」です。

(保護者)

「SNSは気にかけてはいるが、(対策は)特にしていない」

(保護者)

「入学を機に(スマホを)買った。SNS発信は怖いので、十分に注意しながら扱ってもらいたい」

(保護者)

「夜は21時まで。スマホ(の扱い)はリビングでする」

長崎市の小ヶ倉中学校では入学式にあわせ、新入生の保護者に向けたスマートフォンやSNSの安全な利用方法について、説明会が開かれました。

(メディア安全指導員)

「(スマホは)生活を便利で豊かにするもの。しかしながら、使い方を一つ間違うと大きな落とし穴になる。しかも、(SNS犯罪)被害者のうち、中高生が多数を占めている」

県のメディア安全指導員は、青少年を狙ったSNS犯罪やネット依存症が増加傾向にあるとして「保護者が責任を持って子どもを守る」ことが大切だと話しました。

子どもたちを守るためにどんな対策が必要か、確認します。

警察庁によりますと去年、全国でSNS関連の犯罪被害にあった子どもは「1665人」で、このうち県内では「20人」が被害にあい、その7割=14人が、中学生だったということです。

重要犯罪に巻き込まれたのは、225人と2019年から右肩上がりに。

SNS上で知り合った人との「不同意性交」などが、前の年と比べて2倍に増えるなど 被害が拡大しています。

こうした被害を未然に防ぐため、子どものスマホ利用は保護者が管理し、家族でルールを決めておくことなどが大切です。

国は保護者に対し、4つのポイントを示しています。

① 使用時間の長さだけでなく、どのようなことに使っているのか、使い方を確認するにはiPhoneの「スクリーンタイム」や、Androidでは「デジタルウェルビーイング」というツールで確認できます。

② ゲームを楽しむ際も、高額な課金や長時間に及ぶなどのトラブルがあるため、どんなゲームをしているか知っておくべきだということです。

SNSでいじめや誹謗中傷などに巻き込まれることもあります。

③ 誹謗中傷等のやり取りはスクリーンショットで保存を。気軽な投稿は他人を傷つけるおそれがあり、ネットにあげた言葉や写真は後から取り消すことができないと子どもに伝えましょう。

④ 写真や動画の撮影、投稿にも気を付けましょう。特に、裸の写真は撮っても送ってもリツイートもだめです。

ネットやスマートフォンは便利なものですが、安全に使用できるよう新年度を機会に、改めて家族で話し合ってみてはいかがでしょうか。

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