巨人助っ人消滅危機も「ケガの功名」に…赤星が二軍戦で好投、阿部監督が逆に腕まくり

安定感抜群の赤星(C)共同通信社

巨人の「代役」たちに他球団が警戒を強めている。

3年目の赤星優志(24)が10日、新潟で行われたイースタンのオイシックス戦に先発。5回3安打1失点4奪三振の好投を見せた。

3日の中日戦で先発メンデスの後を受け、五回から3イニングを完全投球。阿部監督から「ナイスピッチング。誰かずっこけたらすぐ(先発に)入れる投手」と二軍落ちとなったメンデスに代わり、先発ローテ入りを示唆された。杉内投手チーフコーチが「コントロールが良すぎる投手」と評する制球力が武器だ。

この日、巨人の一軍は試合がなかったため、1週間後の今季初先発へ向け、スタンバイOKとなった。

元ドラ1で5年目を迎える堀田賢慎(22)も準備万全だ。右脇腹を痛めて登録を抹消されたグリフィンの代役として「こういう緊急事態にスポンって入れられる」と阿部監督に指名され、13日の広島戦で先発予定となっている。他球団のスコアラーがこう言った。

「キャンプから状態が良くて警戒していた2人。赤星はとにかく変化球を低めに集められる。制球がいいから軟投派のようで、直球がMAX152キロと力強さが出てきた。堀田は昨オフに台湾のウインターリーグに派遣されて157キロをマーク。150キロ台の速球と140キロ前後のチェンジアップがある。嫌なのは角度と球威。キャンプから開幕にかけてリリーフに回っていたが、やっぱり出てきたなという印象。こっちは正統な本格派。自信を持たれたら厄介です」

開幕直前にオドーアが退団。開幕ローテのメンデス、グリフィンが離脱したものの赤星と堀田は彼ら以上に他球団が警戒する存在。リリーフのバルドナード、ケラー以外の助っ人が一軍から消えた今、阿部監督は逆に腕まくりをしているほどである。

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記事本文にもあるオドーアの退団は巨人にとってマイナスどころか、むしろプラスに働きそうだという。いたらいたで「お荷物確定」で――。●関連記事【もっと読む】…では、その理由について詳しく報じている。

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