格闘界でも活躍した大相撲・元横綱の曙太郎さん死去 ボブ・サップやチェ・ホンマンと激闘

2000年11月場所で横綱土俵入りを行う曙さん

大相撲で史上初の外国出身横綱となった曙太郎さんが11日までに亡くなっていたことがわかった。享年54。2017年以降は心臓疾患による後遺症で闘病生活を送っていた。

1988年初土俵で93年1月に第64代横綱に昇進。95年には日本国籍を取得した。2001年1月に引退するまで幕内優勝11回、幕内成績566勝198敗181休だった。03年には格闘家に転向し、K―1やRIZINのリングに上がった。ボブ・サップやチェ・ホンマンらと対戦するも、結果を出せなかった。

☆あけぼの・たろう(出生名チャド・ジョージ・ハヘオ・ローウェン)1969年5月8日生まれ。ハワイ州オアフ島出身。同じくハワイ出身の東関親方(元関脇高見山)に見込まれて角界入りし、88年3月場所で初土俵を踏んだ。90年3月に初十両、同9月に初入幕を果たした。92年5月場所で初優勝し、大関に昇進。その後に93年1月場所で2場所連続優勝を果たし、第64代横綱となった。2001年1月に負傷などの影響により引退を発表。後進の指導に取り組むも03年11月に相撲協会に退職願を提出し、格闘家に転向した。K―1やRIZIN、さらにはプロレス界でも活躍。ただ心臓疾患により2017年から闘病生活を送っていた。現役時代は204センチ、233キロ。

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