元宝塚歌劇団大洋あゆ夢さん 商店街舞台の演劇企画 出演者募集、異世代交流に 横浜市保土ケ谷区

まちを盛り上げる仲間を募る大洋さん

峰岡町出身で宝塚歌劇団で活躍した大洋あゆ夢さん(54)が洪福寺松原商店街を題材としたミュージカルを企画し、出演者募集を開始した。演劇未経験者の応募も受け付け、大洋さんは「ミュージカルが異世代交流の場になれば」と話し、参加者を募っている。

大洋さんは市立宮田中学校、県立保土ケ谷高校を経て、1990年から2001年まで宝塚歌劇団で活動。現在は宝塚OGの舵一晴さんと北山里奈さんが東京都立川市を拠点に主宰する市民劇団「カジキタドリーム」で演技指導に携わり、自身も舞台に立つ。

故郷に思い馳せ

峰岡町出身の大洋さんにとって松原商店街は、なじみのある思い出の場所。和菓子店「御菓子司うさぎや」の店主は小中学校の同級生だという。

高校卒業後に地元を離れて以来、「いつか故郷に恩返ししたい」という思いを持ち続けていた。演劇などで町おこしに取り組むカジキタドリームでの経験を活かし、故郷を盛り上げようと、同商店街を題材にしたミュージカルの企画を商店街関係者に提案。商店街側は「まちがにぎやかになれば」と考え、後援を引き受けた。

タイトルは「スマイルフェスタVIVA松原商店街‼」。出演者が商店街店舗の店主や常連客を演じる。店主や地域住民が商店街の恒例行事「ナイトバザール」の準備を進める上で発生するアクシデントを乗り越えていく様子を描いた物語を構想するが、詳細は出演者が決まってから。大洋さんは「出演者にギターやフラダンスが得意な人がいれば、それを劇中に取り入れたい」と想像を膨らませ、一人ひとりの個性を活かしたいと語る。

6月9日に始動

出演者説明会を兼ねた初回の練習を6月9日(日)午後3時から保土ケ谷公会堂で行い、大洋さんら宝塚OGが歌やダンスの基礎を教える。演劇未経験者の応募も受け付ける理由に、大洋さんは「何かを始める際は誰もが初心者。新しいことに挑戦する楽しさを実感してほしい」とミュージカルの趣旨を語る。出演者と同じ目線で作品作りに取り組み、商店街の魅力を発信する。公演は11月に同公会堂で予定。

応募資格は4歳から大人(男性は中学生まで)。参加費1万5千円(施設使用料などを含む)。練習は横浜市内で15回を予定。出演希望者は、氏名、住所、電話番号、生年月日、身長を記入し、メール(smilefesta.jik@jcom.zaq.ne.jp)、または【FAX】042・511・3392に6月6日(木)までに送信。問い合わせはスマイルF事務局【電話】090・7277・2385へ。

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