【訃報】曙太郎さんが死去、マット界でも悲しみの声

大相撲で史上初めて外国出身の第64代横綱となり、プロレス界でも活躍した曙太郎さんの訃報が届いた。

今月、心不全で亡くなったことが4月11日に分かった。(享年54歳)

告別式は家族葬で行われる。

アメリカ・ハワイ出身の曙さんは1993年に第64代横綱に輝き、その後も横綱として11回の幕内優勝を果たした。

身長2メートルを超す長身を生かした突き押し相撲で知られ、特に貴乃花との熱いライバル関係は相撲ファンにとって忘れがたいものであった。

その後のキャリアは相撲だけに留まらず、立ち技格闘技の「K-1」へのチャレンジ。

2005年からプロレスに本格参戦し、全日本プロレスにもフリーとして参戦。

2009年には浜亮太 とのタッグでアジアタッグ王座を獲得、同年の東京スポーツ新聞社制定 プロレス大賞「最優秀タッグチーム賞」を受賞した。

そして2013年9月、武藤敬司が率いる全日本プロレスへ入団し、その強靭な体格を活かしたド迫力のファイトスタイルは、リング上での存在感を際立たせ、多くの称賛を浴びた。

その後、チャンピオンカーニバル優勝や、悲願の三冠王者になるなど輝かしい実績を残した。

マット界ではその他、数多くの団体にも参戦しベルトを戴冠。

またハッスルではモンスター・ボノやボノちゃんなど、ユニークなキャラクターでも人気を博した。

しかし、2017年4月、福岡県内で行われた試合後に体調の異変を訴え、救急搬送された後の闘病生活は長く続いていた。

曙太郎さんの突然の逝去は多くの人々に深い悲しみをもたらしている。

▼マット界でもSNS上で曙太郎さんへお悔やみの言葉が綴られている

全日本プロレス「【お悔やみ】全日本プロレスでも活躍された曙太郎さんが、心不全のため享年54歳でご逝去されました。曙さんの訃報に接し、全日本プロレス所属選手・スタッフ一同は、謹んで哀悼の意を表し、ご冥福をお祈りいたします。」

武藤敬司「長い闘病生活の末に、曙選手がお亡くなりになりました。大相撲からプロレス界へ、真摯に向き合う姿勢にプロレスLOVEを感じた人でした。俺の引退前に今一度闘いたかった思いもありましたが叶いませんでした。横綱、ゆっくりと休んでください。心よりご冥福をお祈り致します。」

永田裕志「横綱とはプロレス入りされてお会いしてからとても仲良くさせて頂きました。私の自主興行東金大会のメインでタッグを組ませて頂いたのはとても素晴らしい思い出です。
ご冥福をお祈りします。」

高木三四郎「DDTにも上がっていただいて曙さん、大鷲透選手、私で両国国技館でKOD6人タッグのベルトを巻いたのが思い出に残っています。すごく気さくで明るい方でした。ご冥福をお祈りします。」

田中将斗「横綱になった方が僕の事を田中さんとさん付け。 僕は何度もやめてくださいと言ったのに『プロレス界では田中さんが先輩だから』とずっとそのまんま本当に素晴らしい人だった プロレスもZERO1の事も大好きでいてくれて、ありがとうございました。ご冥福をお祈りします」

田中ケロ@リングアナ「曙さんが逝去。控室でシャワー浴びた後、バスタオルが、腰回りが長すぎて巻けなく、腹の肉で止め「どうこれ?」と見せるお茶目な面もあった曙さんを思いだします。ご冥福をお祈りいたします。」

大和ヒロシ「組ませていただいたこと、立ち向かわせていただいたこと、食事のお席にご一緒させていただいたこと、これからもずっと忘れません。ただそれを、直接お伝えしたかったです…。心よりお悔やみ申し上げます。」

秋山準「横綱には全日本の時に大変お世話になりました。残念です。ご冥福をお祈りいたします。」

<写真提供:伊藤ミチタカ氏>

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【写真】武藤敬司氏が曙さんとグレート・ムタの写真を添え、お悔やみの言葉

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