明治時代から漁業者に受け継がれてきた「福浦の歌舞伎」 コロナ禍を経て5年ぶりに公演/青森・佐井村

青森県佐井村の漁業者たちにより、明治時代中期から受け継がれてきた「福浦の歌舞伎」の特別上演が、5年ぶりに行われました。

青森県の無形民俗文化財に指定されている「福浦の歌舞伎」は、130年以上にわたり、漁業者たちに受け継がれてきた全国的にも珍しい歌舞伎です。

コロナ禍で中止され、5年ぶりの公演となった10日は、村内外から多くの観客が詰めかけました。

舞台を清める三番叟で幕が開け、「義経千本桜」が上演されると、観客から大きな拍手が送られました。

【観客】
「5年ぶりで集落の人たちの心意気がすごく伝わってきてうれしい限りです。中学生も出てましたでしょ。すごくうれしかったです」

【福浦芸能保存会 田中均会長】
「やるまではすごく不安だったんですけど、何とか乗り切って良い公演が出来たなというふうに思っています」

福浦芸能保存会は、高齢化などにより後継者不足が課題となっていて、10日には北海道や関東など地域外から6人が役者として参加しました。

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