県が「撮り鉄」対策へ、駐車場も新たに開放 立入禁止の場所や私有地に入らないこと…「鳥鐵みんなでマナーアップ運動」5つの「鉄則」とは?

県が、撮り鉄対策に乗り出します。
新型やくもの運行開始時に立入禁止の線路内に写真撮影の鉄道ファンが入っていた問題などを受け、鳥取県は「鳥鐵みんなでマナーアップ運動」に踏み切ることにしました。

鳥取県 平井伸治 知事
「我々もおもてなしのグレードを上げ、お見えになる方もマナーを守ってもらえないかと。やみくもでなく、やくもを楽しんでいただきたい」

「鳥鐵みんなでマナーアップ運動」には5つの「鉄則」があります。

立入禁止の場所や私有地に入らないこと、地元のおすすめスポットなど安全な場所でルールに従って撮影すること、他の撮影者と譲り合って気持ちよく撮ることなどを求めていて、最後に、列車はもちろん観光や食など地域の魅力も満喫しましょうと、鉄道ファンに呼び掛けています。

こうした背景にあるのが、一部撮り鉄のマナー違反です。

ホームに停車中の特急やくもの車両に足をかけ、試運転という文字を指さす男性。反対の手にはカメラを持っています。

別の写真には車両の連結部分に乗り、ポーズを決める男性の姿が写っています。

3月、鳥取県江府町にある江尾駅構内で撮影された写真です。

さらに、6日もやくもの新型車両デビューの日には、線路へ人が立ち入ったとの通報があり、やくもに遅れが出るなどの影響も出ました。

土江 諒 記者
「人が立ち入ったとされるのは、鳥取県江府町内を走るこちらの線路です。遮るものがなく、写真撮影はしやすそうなんですが、このように立ち入り禁止と書かれたテープが張ってあります」

マナーアップ運動の開始に合わせて県は、伯備線沿線の日野振興センターや生山駅などを鉄道ファンが利用できる駐車場として新たに開放することとしました。

鳥取県は12日、鉄の道マナーアップ協議会を開き、やくもに限らず、あめつちや若桜鉄道も含めて鉄道ファンが良好に活動できる環境を整えていくことにしています。

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