警護「不断の見直し必要」 首相襲撃1年で警察庁長官

定例記者会見で、岸田首相襲撃事件について述べる警察庁の露木康浩長官=11日午前、警察庁

 岸田文雄首相が和歌山市の演説会場で襲撃された事件から15日で1年となることに関し、警察庁の露木康浩長官は11日の定例記者会見で「二度とあってはならない。一つ一つの(警護警備の)事例から得られる教訓を踏まえて不断の見直しをしていく必要がある」と述べた。警護に使う資機材の高度化や、演説主催者と国民の協力を得られるよう努めていく考えも示した。

 露木長官は、事件によって警察側と演説主催者との連携や、聴衆の安全確保が課題として浮上したと指摘。事件後は、主催者側が警護対象者と聴衆との間隔を空けるなど、警察側の要請を受けた措置を「おおむね実施していただいていると認識している」と評価した。

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