自身の性加害疑惑を報じた「週刊文春」との名誉棄損裁判のため、芸能活動を休止しているダウンタウンの松本人志。そんな松本に代わって、4月からレギュラー番組が急増しているのが千鳥で、とりわけ大悟に対しては、“ポスト・松本”を期待する声もあるが、他方で、早くも視聴率を危ぶむ声があがっているという。
「4月からの千鳥のコンビでのレギュラー番組は10本ですが、それに大悟の新番組2本、相方のノブのレギュラー3本を加えれば計15本になります。各局の千鳥に対する期待のほどが窺えますが、ただ、3月8日に終了した『ヤギと大悟』（テレビ東京系）の最終回は、世帯視聴率わずか2.0％でした。いくらテレ東といえども低すぎると、4月からのレギュラー番組の視聴率を危ぶむ声が出ています」（放送ライター）
日本テレビ系では、大悟がMCを務める新番組『大悟の芸人領収書』『開演まで30秒！THEパニックGP』が、4月1日から月曜プラチナナイト枠にて2本連続で放送されることが決定した。 「どちらも、過去に単発で放送されていたバラエティをレギュラー化したものですが、これは、日テレが今年の『24時間テレビ』のメインパーソナリティを大悟にするための布石ではないかという噂されています」（番組制作会社プロデューサー）
『24時間テレビ』といえば、これまでは旧ジャニーズ事務所（現・SMILE-UP.）のタレントがメインパーソナリティを務めてきた。
「昨年発覚した故・ジャニ—喜多川氏の性加害問題で、各局では“ジャニーズ離れ“が如実になっています。そこで日テレでは、今年は大悟が起用されるのではないかと目されているんです」（前同）
一方、フジテレビ系は、4月から『千鳥のクセスゴ!』を木曜21時から日曜19時に移動させ、20時からの『千鳥の鬼レンチャン』と2本連続で放送する。
「千鳥は、同じく日曜の23時15分から放送されるスポーツ番組『すぽると!』でキャプテンにも起用されています。今年8年ぶりに復活した『すぽると!』ですが、ここでの起用は、今夏に行われるパリ五輪でのキャスター起用もあるのではないか、と見る向きもあります」（前出の番組制作会社プロデューサー）
日テレとフジが千鳥を大抜擢した背景には、1月28日に放送された『千鳥の鬼レンチャン』（フジ系）の視聴率が関係しているという見方が強い。
「その日の視聴料は個人が5.0％。コア（13～49歳）6.0％でしたが、とりわけコアの6.0％は2時間枠で番組最高で、ここの視聴率を取れるというのは大きな強みになります。加えて、ダウンタウンの松本が芸能活動休止という予想外の展開となったため、コア層に人気がある千鳥に白羽の矢が立ったのでしょう」（前出の放送ライター）
しかし、前述した『ヤギと大悟』の最終回視聴率は個人視聴率は1.3％。テレビ局が重視するコア視聴率は0.9％という惨憺たる数字だった。
「『ヤギと大悟』は、20年から放送されていた人気バラエティ『デカ盛りハンター』の枠で昨年4月からスタートしたものの、結局1年で打ち切られた格好です。テレ東は、『終わるということではない』としていますが、後番組は『デカ盛りハンター』をリニューアルして復活させるそうです。そんな大悟のレギュラー番組を増やした日テレとフジ……。一部では、大悟の起用は、スポーツでいう日テレとフジのテストマッチのようなものだという声もあり、成功するか否かは、蓋を開けてみなければわかりません」（バラエティ番組関係者）
“千鳥時代”が到来するのか、はたまたーー。大抜擢が裏目に出なければいいが。
