エマニュエル駐日米大使が曙さん追悼「角界の巨星、誇り高きハワイアン、そして日米のかけ橋」

曙太郎さん

駐日米大使ラーム・エマニュエル氏が11日、米国出身の元横綱曙太郎さんの訃報に際しX(旧ツイッター)で声明を発した。

エマニュエル氏は故人を「角界の巨星、誇り高きハワイアン、そして日米のかけ橋であった」とたたえ、「深い悲しみに暮れています」と心境を明かした。続けて「氏は1993年に史上初の外国出身力士として最高位である横綱となり、他の外国人力士が大相撲で成功するための扉を開きました」とその功績に触れた。

「日本で過ごした35年の間に、スポーツを通じて皆をひとつにすることで、第二の故郷となった日本と米国の文化的な結びつきを強化してくださいました。曙太郎氏のご家族、ご友人、そして世界中の相撲ファンの皆さまに心よりお悔やみ申し上げます」

2000年以降は優勝45回の元横綱白鵬(宮城野親方)らモンゴル出身者が席巻している大相撲。それ以前はハワイ出身者が一大勢力を築いていた。曙さんの師匠だった元関脇高見山(元東関親方)が外国出身者で初めて幕内優勝を遂げ、その弟弟子の小錦(現タレント)が初めて大関に。後に曙さんが綱を張り、武蔵丸(武蔵川親方)が続いた。そんなハワイ勢にあって曙さんは圧倒的な強さで歴史に名を刻んだ。

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