都筑スポセン岡本景虎さん レスリング日本代表に 11日からアジア選手権 横浜市都筑区

昨年12月に天皇杯を制しアジア選手権代表の座を手にした岡本さん(中央)

横浜市都筑スポーツセンター副所長の岡本景虎さん(23)=関連に人物風土記=が、4月11日(木)から中央アジアのキルギスで行われるレスリングアジア選手権に、男子グレコローマンスタイル55kg級の日本代表として出場する。岡本さんは優勝を目標に「後悔のないよう、常に攻める意識で」と健闘を誓った。

天皇杯初Ⅴ

岡本さんは昨年12月に東京で開催された全日本レスリング選手権(天皇杯)で初優勝を飾り、アジア選手権の出場資格を得た。

アジア選手権は4月11日から16日の日程で、岡本さんが出場する男子グレコローマン55kg級は、15日(月)、日本時間の午後2時から行われる。

海外での試合は、高校2年の時に17歳以下の日本代表として世界大会に出場して以来2度目の岡本さん。「年齢制限のないシニアの大会で日の丸を背負うのは初めて。本当の意味での喜びとプレッシャーの中、勝ちたい」と意気込んだ。

パワー加え速さに磨き

岡本さんが出場するグレコローマンスタイルは、下半身への攻撃が禁止されている種目で、スピードとパワーを兼ね備えている選手が勝ち上がることができる種目。

全日本選手権や全日本選抜レスリング選手権(明治杯)で、過去3位が最高だった岡本さんは、昨年からバーベルの上げ下げで下半身や背筋を鍛えるパワートレーニングを増やし、筋力強化に取り組んできた。

3分・2ラウンドの試合を決勝戦まで勝ち上がると、1日5試合こなさなければならない全日本選手権。「自分が『強くなった』という体感はなかった」というが、「試合が続いても投げ技が出せるようになった」と成果は結果として現れた。

なお五輪種目に55kg級はない。1つ上の60kg級は、東京五輪銀メダリストの文田健一郎選手が、昨年の世界選手権で銀メダルを獲得し、パリ五輪の出場権を得ており、岡本さんは、世界選手権出場を目指す。

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