「QBをドラフトすると予想されているが、他にもニーズがある」とジャイアンツGMシェーン

ニューヨーク・ジャイアンツのジョー・シェーンGM【AP Photo/Darron Cummings】

NFLのヘッドコーチ(HC)やジェネラルマネジャー(GM)はしばしば、外部の雑音やうわさは無視すると言いつつも、実際には自分たちのチームに関する情報をしっかりと把握していることを示唆するコメントをすることがある。

ニューヨーク・ジャイアンツのGMジョー・シェーンは『Sports Illustrated(スポーツ・イラストレイテッド)』のアルバート・ブリアーに対して、ジャイアンツがクオーターバック(QB)をドラフトするという憶測があるが、その考えに固執しているわけではないと述べた。シェーンGMは、クオーターバックに関する過去の取り組みを引き合いに出し、今回のドラフトサイクルでのクオーターバックへの関心が普段と変わらないことを示している。

シェーンGMはブリアーに対して次のように語った。

「われわれはもうこの立場に立ちたくない——トップ10で指名したくないんだ。われわれにはさまざまなニーズがある。3年目に入る。クオーターバックを指名すると思われているが、他にもニーズがある。クオーターバックがドラフト全体1位から4位までで選ばれたら、われわれは6位指名権でクオーターバックではなく、その次に優れたポジションプレーヤーを選ぶことになるが、それでも構わない。その選手は間違いなくわれわれの役に立ってくれるだろう。昨年でさえ、われわれのクオーターバックコーチはC.Jストラウドのワークアウトを見学していた。ウィル・レビスやアンソニー・リチャードソンともかなりの時間を共にしているんだ」

「今も彼らと時間を過ごすことがある・・・それは今だけではなく、彼らがフリーエージェントになった時のためでもある。ブライアン・バーンズとは、ドラフトの段階で多くの時間を一緒に過ごしたから、彼をトレードで獲得するのに抵抗感はなかった。ドリュー・ロックに関しても同じことが言える。サム・ダーノルドはジョシュ(アレン)のドラフトの年だったから、多くの時間を費やした」

シェーンGMは、クオーターバックがドラフト全体1位から4位の間に選ばれた場合、トップ2に入るポジションプレーヤーを獲得することを示唆した。しかし、もし1人か2人のクオーターバックが意外にも残った場合はどうするのだろうか。ジェネラルマネジャーが自分のドラフト計画を公開することを期待する者などなく、シェーンGMを含むクラブの責任者ができる限りすべての選手について精査することは、単に賢明なビジネス戦略と言える。

ダニエル・ジョーンズの苦戦ぶりとケガの経歴を踏まえると、全体6位でクオーターバックを指名しなければならないかもしれない。とはいえ、ジャイアンツのロースターには埋めなければならない穴が他にたくさんあるため、シェーンGMはファンや批評家から大きな反論を受けることはないだろう。

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