音楽生成AIサービス「Udio」の使い方 Suno AIの対抗馬になりそうな気配がする

自動作曲AIサービス「Udio」が、4月10日にリリースされました。

現在はβ版として公開されており、1カ月で1200曲まで生成が可能です。

実際に試してみたところ、テキストを入力することで簡単に本格的な楽曲を生成することが可能でした。使い方などを解説していきます!

テキストやタグで手軽に自動作曲できる「Udio」

「Udio」は、Web上で利用可能な自動作曲AIサービス。

GoogleやDiscord、Xのアカウントを連携してサインインすることで利用を始められます。

曲を生成するには、画面の上部に表示されるテキストボックスに、生成したい曲のジャンルや雰囲気を入力。「Suggested tags」として表示されるタグをクリックすることでも、曲の雰囲気を指定できます。

Create」ボタン横のサイコロアイコンをクリックすることで、ランダムなプロンプト(命令文)で生成することもできます。

「Udio」では歌詞や曲の進行を細かく指定できる

今回は、ランダムで出力された「a song about the perseverance in the face of failure, hip hop, 」というプロンプトで生成してみます。

歌詞はデフォルトで「Udio」が自動生成してくれます。歌詞は曲と一緒に生成されるため、ここでは歌詞を調整することはできません。

もちろん自分で歌詞を指定することも可能で、その場合の歌詞は英語だけでなく日本語や中国語、ロシア語、ポーランド語、ドイツ語、フランス語、イタリア語に対応。

インストゥルメンタルや、[Verse][Chorus][Hook][Guitar Solo][Drop]といった記述で、曲の進行を指定することも可能です。

生成された曲をリミックス機能で編集可能

曲調や歌詞を指定したら、「Create」ボタンから生成(外部リンク)。

現在はリリース直後でアクセスが集中しているためか、生成にはかなりの時間がかかります。楽曲のダウンロードなどもできるのですが、こちらもエラーを吐くなど不安定な場面が見られます。

楽曲は33秒の長さで2パターンが生成。生成された曲をリミックスしたり、イントロやアウトロを追加して引き伸ばすことも可能です。

リミックスする場合は、元の曲とどれくらい似たものを生成するか、「Variance」のスライダーで調整することが可能。

ここでもテキストボックスにジャンルなどを入力できるほか、自動生成された歌詞もここで調整できます。

「Udio」の楽曲は自然な仕上がり──歌詞の入力には注意点も

生成された楽曲は、かなり自然な仕上がり。

リミックスも元の曲の印象を残した形で生成可能(外部リンク)。FAQによればスライダーの調整次第ではオーディオを変えないまま、歌詞だけ調整したり、全く別の楽曲に変更することもできるようです。

ただし、33秒単位でしか曲を生成できないこと、その33秒に対して歌詞が長過ぎると省略されることがあるなどの注意が必要なところも。

同様の自動作曲AIサービスには「Suno AI」が2023年12月に公開され、SNSで話題になりました。

「Suno AI」は1日に5回まで無料、月額8ドルで月に250回の生成が可能。

「Udio」はβ版の終了後、どんな課金プランが用意されるのか不明ですが、生成される曲調や使用感の違いもあり、「Suno AI」に対抗できる存在となりそうです。

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