吉田正尚 4打数1安打もパワー不足痛感「なかなか思うようにはいけてない」

吉田正尚(ロイター=USA TODAY Sports)

【マサチューセッツ州ボストン10日(日本時間11日)発】レッドソックスの吉田正尚外野手(30)はオリオールズ戦に「7番・DH」で先発出場し、4打数1安打だった。打率2割2分5厘。チームは5点リードを守れず、5―7で逆転負けし、2連敗。

相手先発の左腕アービンと2度対戦。2回一死一塁はカウント2―1からの4球目、内角高めにえぐるように入ってきた93マイル(約150キロ)のシンカーに差し込まれ、二ゴロ併殺打。4回一死一、二塁は1ストライクからの2球目、前の打席よりは甘く入ってきた93マイルのシンカーの上っ面を叩いて、一ゴロに打ち取られる。

5―3の6回一死無走者は2番手の右腕バウマンに対しカウント1―2からの5球目、96マイル(約154キロ)のストレートを捉えると、打球速度98・2マイル(約158キロ)のゴロは一、二塁間を破り右前打に。

2点を追う8回二死無走者は3番手左腕アキンに対しカウント1―2からの4球目、93マイルのストレートを角度を付けて逆方向へ弾き返すが、左翼フェンスの数センチ手前で左翼手カウセルのグラブに収まり、左直に倒れた。「いい感じで対応できたが、ちょっと差し込まれた。パワーでカバーできなかった」と嘆くように話した。

また、前日のホーム開幕戦から内野ゴロを4つ打たされている吉田は試合の中でスイングの修正を図っている。「なかなか思うようにはいけてない。上体がちょっと伸び上がって、(ボールの)上っ面を叩いているので。最後も、もうひとつ体重が乗って、打球に伝わればフェンスに当たっていたでしょうから、そこら辺が改善点かなと思う」と説明し、「メカニクスの問題だと思うので、そこは練習をして、その繰り返し。ケージでしっかり練習して、実戦でできるか」と前を向いた。

公式戦では初めて先発として7番に入ったことについては「いろんな打順を打っているし、任されたところで」と述べると、「良ければ上へ行くでしょうし、悪ければ下へ。それだけ」と続けた。そして「今日、上沢はどうでしたか?」と、傘下マイナー3Aで先発した同学年の上沢直之投手(30)の投球内容について尋ねてきた。

上沢はシラキュース戦に先発で初登板し、5回を4安打3失点、5三振1四球で敗戦投手となった。試合は2―3だった。

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