元楽天・安樂、メキシコで開幕ロースター入り パワハラ自由契約も…再起へチャンス掴む

メキシコシティ・レッドデビルズの安樂智大【写真:Getty Images】

後輩選手へのパワハラ行為で、昨年12月に楽天から自由契約になっていた

メキシカンリーグのディアブロス・ロホス・デル・メヒコ(メキシコシティ・レッドデビルズ)は10日(日本時間11日)、開幕ロースターを発表。キャンプ招待選手として参加していた元楽天の安樂智大投手の名前が入った。後輩選手へのパワハラ行為で、昨年12月に楽天から自由契約になっていたが、再起のチャンスを掴んだ。

安樂を巡っては、複数の選手がハラスメント行為を球団に訴えたとされており、昨年12月1日にNPBから公示された各球団の契約保留者名簿に記載されなかった。自由契約となっていたが、森井誠之球団社長は「彼の将来を全て否定するものではない」と発言。2025年以降に再契約する可能性に明言を避けている。

そんな中、今年2月23日(同24日)にディアブロスがキャンプ招待選手のリストを発表。安樂の名前が含まれ、話題となっていた。3月25日(同26日)には、本拠地で行われたヤンキースとのエキシビションマッチの9回に登板。1回を無失点に抑え、セーブを記録していた。

済美高(愛媛)では2年時の2013年に選抜準優勝、同年夏の甲子園では3回戦に進出して注目を集めた。2014年ドラフト1位で楽天に入団。2015年にプロ初登板初勝利を挙げると、2021年からはセットアッパーも務めた。通算231試合に登板して18勝21敗、3セーブ50ホールド、防御率3.59の成績を残している。

また、ディアブロスの開幕ロースターには、安樂の他にも日本球界で活躍した選手が多く入った。サイ・ヤング賞右腕で昨季はDeNAでプレーしたトレバー・バウアー投手、元楽天のジャフェット・アマダー内野手とホセ・マルモレホス外野手、元中日のアリスティデス・アキーノ外野手、元広島のホセ・ピレラ外野手、元巨人のダニエル・ミサキ投手らとチームメートになる。(Full-Count編集部)

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