爽やかで革新的な黒糖ラム シークヮーサーや月桃の香りも 瑞穂酒造など3者が開発

 瑞穂酒造(玉那覇美佐子社長)はこのほど、世界で活躍するバーテンダー後閑信吾氏が代表を務める「SGグループ」や、酒類を企画販売するOneSpirit(仲里彬社長)と、黒糖やシークヮーサーなどを使ったスパイスドラム「コクトー・デ・レキオ・ヤンバル・スパイスド・ラム」を開発したと発表した。爽やかさが特徴。那覇市内で3者が会見した。

 ヤンバルを思わせる「オリエンタルな風味」がコンセプト。黒糖からつくったラムをベースに、シークヮーサーの種と皮、月桃、ピパーチを漬け込み香味を抽出した。

 後閑氏は「ラムは通常甘みが強いが、ジンのような爽やかさがある。革新的な商品」と話した。

 「コクトー・デ・レキオ」シリーズは、黒糖や泡盛を世界に広げるプロジェクトで昨年、第1弾商品を発表。今回は、シークヮーサーのジュース製造工程で出る種や皮の、有効活用にも取り組んだ。 

 新商品はアルコール度数43度。500ミリリットルで4950円。那覇市の瑞穂酒造内にあるOneSpiritやオンラインサイト、後閑氏が沖縄で展開する「エル・レキオ」、中国や米国での店舗などでも販売し、世界に広げたい考えだ。(政経部・大城大輔)

「コクトー・デ・レキオ・ヤンバル・スパイスド・ラム」を発表した(前例左から)OneSpiritの仲里彬社長、瑞穂酒造の玉那覇美佐子社長、SGグループの後閑信吾代表ら=28日、那覇市のJA会館
新発売した「コクトー・デ・レキオ・ヤンバル・スパイスド・ラム」

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