懲戒免職…39万5千円を私的に流用した市職員 関係団体の口座から引き出し、検査で発覚 監督責任を怠った上司も処分 職員は30代主事「当日にお金が用意できず、つい」…流用した全額すでに弁済

39万5千円着服の職員を懲戒免職=三郷市

 埼玉県三郷市は10日、市の関係団体の会計手続きで不適切な処理を行うなどして39万5千円を着服したとして、スポーツ振興課の30代主事を同日付で懲戒免職処分にした。被害は全額、既に弁済されているという。

 市によると、職員は今年2月20日、団体名義の通帳を使って不正に現金を引き出し、私的に流用した。その後の出納検査で不明な支出が分かり、職員に聞き取り調査したところ認めた。「当日に支払うお金が用意できず、引き出してしまった」と話しているという。

 監督責任を怠ったとして、同課長を減給1カ月(10分の1)、同課長補佐を戒告の処分にした。

 木津雅晟市長は「チェック体制を強化し再発防止を図り、市民の信頼回復に向けて全力で取り組む」とコメントした。

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