曙さんを地元ハワイでも追悼「(WWE)ビッグショーを破ったのは記憶に残る」

土俵入りを行う曙さん

大相撲で史上初の外国出身横綱となった曙太郎さんが11日までに心不全で亡くなっていたことがわかった。54歳だった。2017年からは心臓疾患による後遺症で闘病生活を送っていた。

曙さんの出身地ハワイメディア「ハワイ・ニュース・ナウ」は「誇り高きハワイ人。ハワイスポーツ界のレジェンド、曙太郎が死去した。彼は歴史に名を残した」とし「小錦や武蔵丸など、他のハワイ出身力士もスターになった。曙はスターの地位にもかかわらず、謙虚で自分のルーツに忠実であり続けた」と、その功績をたたえた。

米メディア「ファイトフル」は元横綱の訃報を伝えた上で「大成功を収めた曙は、WWEレッスルマニア21(05年4月、ハリウッド)の相撲試合でビッグショーを破ったのは記憶に残る」と報道。同「KHON2」は「ハワイでもっとも伝説的なアスリート」とした上で「ESPN」のニール・エレベット氏が相撲時代の曙本人を取材した経験から「彼は日本におけるマイケル・ジョーダンでした。大きな心を持った大きな子供でした」と語ったという。

また、ハワイ州のジョシュ・グリーン知事(54)は「彼はチャンピオンであり、日本とハワイで大使も務めた。その功績はこれからも生き続けるだろう」と声明を出し、哀悼の意を表した。

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