海洋のまとめ 2024年3月31日~4月6日
黒潮大蛇行が始まって6年9か月目となり、過去最長期間となっている。
三陸沖では記録的な高温が続いている。
■気圧配置と波
31日、華中~東シナ海に前線が発生。
一方、三陸沖の低気圧が北東へ進み、
東海上は波高2m以上となった。
1日、前線を伴った低気圧は本州の南海上を通過後、
東海上へ遠ざかった。
2日、低気圧が発達しながら千島の東を北上。
三陸沖など東海上で波高2m以上。
3日、次の前線を伴った低気圧が西日本へ進んだ。
東シナ海や西日本太平洋側で波が高まった。
4日、前線を伴った低気圧は本州付近を通過し、
その後、日本のはるか東へ遠ざかった。
太平洋側で波が高く、伊豆諸島近海で波高4mとしけた。
5~6日、前線が日本の南に停滞した。
5日は関東の東~三陸沖で高い波が残ったが、
6日は日本周辺海域では波が低く推移した。
■海面水温
日本海域は、期末にかけて平年より高い海域が拡大した。
東シナ海~南西諸島付近は、
平年よりやや低い海域が狭くなり、やや高い海域が広がった。
太平洋側は黒潮大蛇行が続き、
黒潮が離岸する四国沖~潮岬沖で平年よりやや低い海域が継続した。
黒潮が北上する三陸沖は、
平年よりかなり高い海域が続き、最大で5℃高かった。
親潮が後退する北海道南東方沖では
平年よりかなり高い海域が継続。
オホーツク海の海氷(黒い斜線域)の面積は狭くなった。