久々にサン・シーロへ乗り込むローマのデ・ロッシ監督、引き分け狙いは毛頭なし「勝ちにいかなければ」

勝利しての折り返しを狙うデ・ロッシ監督[写真:Getty Images]

ローマのダニエレ・デ・ロッシ監督がアウェイでの勝利を目指している。クラブ公式サイトが伝えた。

先日行われたセリエA第31節では、宿敵ラツィオとのローマダービーを1-0で制したローマ。ヨーロッパリーグ(EL)準々決勝のミラン戦に弾みをつけた。

11日の1stレグを前にしたデ・ロッシ監督は、まず会場となるミランの本拠地サン・シーロ(ジュゼッペ・メアッツァ)への想いを告白。監督として戻ってきたことに感慨を覚えているようだ。

「特に戻ってきたいと思っていたスタジアムだった。私は就任当初のインタビューで、すでに(ローマが)ここでインテルやミランと対戦してしまっているのが残念だと言っていた」

「運命やヨーロッパにおける道のりのおかげで、他と比べて何か違うものを私に伝えてくれるスタジアムに再び来ることができた。キャリアの中でホームだと感じたスタジアムを除けば、そのうちの1つがここイタリアにあり、もう1つはアルゼンチンにある」

「サッカーをするのに素晴らしい会場だ。栄光がにじみ出ている。インテルが相手でもミランが相手でも、ここに来た人は誰しもが素晴らしいサッカー選手を見て、素晴らしいサッカーの夜を経験したという感覚に陥る。我々はここに来られて嬉しく思っている」

また、1stレグをアウェイで迎えることに関しては問題視していない模様。いずれにせよ、2試合を通して相手を上回らなければならないと主張している。

「2ndレグをホームでプレーする方が良いというのはいつも言われてきたことだ。今ではアウェイゴールが2倍にカウントされなくなり、この差はかなり小さくなったと思う」

「試合の日程と同じようなものだ。遅かれ早かれ全員と対戦しなければならない。そういうことだ。ホームで1回、アウェイで1回プレーしなければならない。そして、あらゆる外的要因や興奮を乗り越える準備をしておかなければならないし、2ndレグまで戦い抜く覚悟をしておく必要がある」

そんなデ・ロッシ監督は、ローマ指揮官に就任してからミランのステファノ・ピオリ監督と同じだけの勝ち点をセリエAで稼いでいる。しかし、デ・ロッシ監督はELを別物として扱っており、勝利を目指すことの重要性を説いている。

「リーグ戦では、サン・シーロでの引き分けは良い結果だと言われるかもしれないが、今回はそんなことはない。 2試合とも引き分けを狙ったり、PK戦まで持ち込んで勝ち上がろうなんて、よほどのマキャベリストでなければ考えられないことだ」

「いずれにせよ、我々と相手のポテンシャルの観点から全てを分析した上で、このことに関して言うのであれば、明日は勝ちにいかなければならない。もし明日(勝つことが)できないなら、(突破の可能性を残して)1週間後にローマで行われる次のラウンドに進めるよう、努力する必要がある」

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