マスターズ会場で奇跡の“ダンク”ホールインワンのはずが…まさかのパーに本人苦笑「最初がなければ」

ブライソン・デシャンボー【写真:ロイター】

マスターズ開幕前日恒例のパー3コンテスト

米男子ゴルフの祭典・マスターズは現地時間11日に米ジョージア州オーガスタのオーガスタナショナルGCで開幕する。同10日には恒例のパー3コンテストが開催され、飛ばし屋で知られるブライソン・デシャンボー(米国)が直接カップインする“ダンクショット”を披露。豪快エースかと思いきや、何とまさかの「パー」だった。パトロンを熱狂させた衝撃の一打の顛末とは――。

見る者すべてを魅了した。8番、高い軌道を描いたデシャンボーのショットは、なんとグリーンにバウンドすることなく、カップに直接飛び込んだ。奇跡的な“ダンクショット”だ。パトロンから大歓声が上がると、打った本人は両手を広げて“万歳”のポーズ。同伴選手やキャディーたちは、どこか笑いをこらえた様子で祝福した。

米全国紙「USAトゥデイ」もこのショットを紹介。記事では「モンスタースイングでボールは飛び、ポロンとカップに入った。デシャンボーは満面の笑みで両手を上げ、グループメイトのホアキン・ニーマンとサンティアゴ・デ・ラ・フエンテは彼を叩き、驚きで首を横に振った」と伝えた。その一方で「観客はホールインワンかのような歓声を上げたが、デシャンボーは8番ホールの3打目でパーとなった」とも記されてあった。

ホールインワンのはずが、何故かパー。その理由は単純で、この前に放った第1打を池に入れていたからだ。ダンクショットは1打罰後の3打目。デシャンボーも自身のXで苦笑いの様子で「最初の1打さえなければ」と実際の動画を“エースもどき”として紹介している。

「USAトゥデイ」でも「デシャンボーが水のトラブルの末に“ホールインワン”ダンクを決めた」とされている。マスターズ開幕前日恒例のパー3コンテストは、本会場に隣接されるパー3ホールだけで構成されるコースで開催。選手だけでなく家族や恋人をキャディーに据えて、実際にショットを任せるといった華やかなシーンも見られる。今年は日本から久常涼(SBSホールディングス)も初出場。パー3コンテストの優勝はリッキー・ファウラー(米国)が飾った。

THE ANSWER編集部

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