子どもや子育て中の家庭を支援、こども家庭センター新設 三種町「みっしゅ」内

こども家庭センターを新設した三種町の「みっしゅ」。利用者と保育士らの交流を通じてセンターへの相談につなげる「三種型」の支援を推進する

 秋田県三種町は、子どもや子育て中の家庭を包括的に支援する「こども家庭センター」を、同町豊岡金田の子育て交流施設「みっしゅ」内に新設した。改正児童福祉法の施行に伴う対応だが、担当者は「遊び場を訪れた保護者が育児などについて気軽に相談できる『三種型』として、他自治体との差別化を図っている。町全体で子どもを見守る体制を一層充実させていきたい」としている。

 児童虐待の相談対応件数が全国的に増加するなど子育てを巡る問題の複雑化を踏まえ、国は2024年度からセンターの設置を全市町村の努力義務とした。妊産婦、乳幼児とその保護者を支援する「母子保健」と、特別な支援が必要な家庭への「児童福祉」という、これまで別々の組織で対応していた二つの分野を一体化し、切れ目ない支援を目指す取り組み。

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