もうすぐ花見シーズン 円山公園の火気使用禁止 市民は?

札幌市は先日、円山公園での花見期間中の火気使用を全面禁止にすると発表しました。

市はこれまでコロナ禍などで禁止となった時期を除き、花見期間の1週間程度に限って園内での火気使用を認めていて、サクラを眺めながらジンギスカンを楽しむ光景は札幌の春の風物詩でした。

しかし、市にはジンギスカンの臭いや煙への苦情が毎年20件ほど寄せられていました。去年の花見期間中に市が来園者を対象に火気禁止について尋ねたところ、「満足」が49%。「どちらでもない」が21%、「不満」は30%だったということです。

市の決定を受け、円山公園を訪れる市民に話を聞きました。

歓迎するという市民は「火を使うとなったらジンギスカンで絶対ゴミも出る。本当に持って帰るかはハテナ。カラスもここは多いし、近所の方にはやっぱり臭いも迷惑になる」「毎年煙がすごくて、公園真っ白になるくらい。桜も煙ってしまう。禁止だった去年は穏やかに花見もできた」などと話します。

一方、「ジンギスカンができなくなるの寂しい。友達とかと集まってやっていた。花見ってなるとジンギスカンやろうぜって話はしたい」という声も聞かれました。

公園を管理する札幌市のみどりの管理課によると、来年以降も禁止する意向で「道民のジンギスカンへの思いも理解はしているが、空気がきれいな環境で花見を楽しんでほしい」としています。

飲食物の屋台や仮設トイレが設けられる今年の花見期間は今月27日から5月6日です。

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