加山雄三、地元・茅ヶ崎市役所前に銅像建立 87歳誕生日に「最高だよ。幸せだなあ」

除幕式に登場した加山雄三【写真:ENCOUNT編集部】

「名誉市民証」の贈呈も

俳優で歌手の加山雄三が11日、神奈川・茅ヶ崎市役所前広場で行われた「加山雄三モニュメント(銅像)除幕式」「名誉市民証贈呈式」に出席した。銅像はギターを持って立つ加山の姿がモデル。式には多くの茅ヶ崎市民が集まり、温かい拍手で加山を迎えた。

当日、87回目の誕生日を迎えた加山は「こんな感激的な誕生日は生まれて初めてでございます。こんな大勢に祝っていただく誕生日も初めてじゃないかな」とあいさつ。会場から「若大将、幸せですか?」と声が上がると、加山は鼻の横をこすりながら「今日? 最高だよ。幸せだなあ」と決め台詞で答えていた。

また、加山は「なんと申し上げていいかわからない。こんなに祝ってもらっていいのかな。87歳だもんな。こういう年齢を言って、祝ってもらうことなんてそうないもんな」と感慨深げに語りつつ、「また、茅ヶ崎ってのは思い出深い。『海が俺を育ててくれた』という歌も作っちゃったもんね。体から心から育ててくれた。町では“加山雄三通り”という名前も付けてくれたもんな」と茅ヶ崎に対する思いも吐露した。

茅ヶ崎商工会議所が「加山雄三さんのモニュメント(銅像)を茅ヶ崎に」と題したクラウドファンディングを通じて支援を募ったところ、昨年2月に目標額の1500万円を達成し、制作費に充てた。同プロジェクトは茅ヶ崎発祥の「湘南サウンド」を後世に残そうとする取り組みの一環。その原点とも言える加山をシンボルとすることで茅ヶ崎を「音楽のまち」として発展させるとともに、新たな才能の発掘につなげるため銅像制作が企画された。

また、同市から名誉市民証が贈られるのは47年ぶり5人目。名誉市民に決定した証として「名誉市民証」を加山へ贈呈するとともに、同市民文化会館1階入口に展示する肖像画をお披露目した。ENCOUNT編集部

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