白根小学校児童 調べ学習を図鑑に凝縮 地域の職業人と連携 横浜市旭区・横浜市瀬谷区

3月22日には児童から藤又さんに大豆ずかんが手渡された

白根小学校(旭区中白根)3年(現4年生)の1組と2組の児童らはこのほど、大豆とだるまについて調べたことをまとめた「大豆ずかん」と「だるまずかん」を制作した。調べ学習には農家や神社の氏子など、多くの地域住民が携わった。

大豆ずかんには大豆の生育方法や調理について、だるまずかんにはだるまの作り方や近隣の白根神社でのだるま市について記載されている。どちらの本も「調べたことを全校の人に知ってほしい」という思いで作られ、現在は同校の図書館に置かれている。

大豆を育てて調理

両クラスでは、授業で大豆について学習し、「実際に育ててみよう」という話になった。昨年7月に種をまき、旭区内の農家・藤又琢さんのアドバイスをもらいながら生育した。

11月に収穫した大豆は、区内の豆腐屋青木屋の青木栄一代表や、区内在住の「豆腐マイスター」である藤田圭子さんの協力のもと調理。大豆プリンとおからみそができあがった。

藤又さんは「手間をかければかけるほど美味しい作物ができるということを知ってほしい」と語った。

白根神社のだるま

両クラスの児童は、だるまについても並行して学習。だるま市が恒例行事の同神社が近くにあることから興味を持ち、総代会の伊藤将文副会長に話を聞いたという。

学習では、同神社のだるま市が戦争で途絶えてしまったものの、(福)白根学園(保土ヶ谷区)が1993年頃にだるまを作ったことをきっかけに再開したことも発見。同学園も取材した。

1組担任の得居春菜教諭は「地域はたくさんの人が支えているということを、この活動を通して知ってほしい」と期待を込めた。

だるまずかんの1頁。まめだるまの作り方が記載されている

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