笠岡市長選挙は現職と新人の一騎打ち 「継続か、刷新か」 投開票は4月14日 岡山

任期満了に伴う、岡山県笠岡市長選挙は4月14日に投開票が行われます。選挙戦は、実績を訴える現職と新しい市にしたいと話す新人の一騎打ちとなりました。

笠岡市長選挙に立候補したのは届け出順にいずれも無所属で、新人で元笠岡市議会議員の栗尾典子さん(56)と3回目の当選を目指す現職の小林嘉文さん(63)です。

(無・新/栗尾典子 候補 [56])
「皆さんの意見がまともに市政に反映できる。そうした、対話と調和をもった市政運営で、この新しい笠岡の時代をつくっていきたい」

栗尾さんは元市議の経験などを生かして、有権者や市の職員からの意見を積極的にくみ上げて新しい笠岡市を目指したいと訴えています。

(無・現/小林嘉文 候補 [63])
「笠岡に住みたいな、子どもたちを笠岡で学ばせたいな。選ばれる笠岡になりつつあります。この流れを止めるわけにはいきません」

小林さんは、企業誘致や市民病院の黒字化など、2期8年の実績を訴えながら市をさらに発展させたいと主張します。

笠岡市は人口減少が進み、財政状況も厳しくなっています。そうした中で、どのような施策を打ち出すかが焦点の一つです。

(無・現/小林嘉文 候補 [63])
「笠岡は本当に変わってきた。私自身もそう思います。財政力を高め、いろんな事業に取り組みました。さらに笠岡市を、あるいは井笠(地域)高梁川流域を発展させていきたいと思います」

小林さんは、JR笠岡駅の北側と南側をつないで中心市街地を活性化させようと、駅舎の橋上化に力を入れたいと訴えます。

また、2025年度開通予定の国道2号笠岡バイパス周辺などの農業振興地域を見直し、企業誘致のための土地にしたいと話しています。

(無・新/栗尾典子 候補 [56])
「行政の本質は利益の追求ではありません。行政の本質は暮らし、そして人の幸せを追求することにあります」

栗尾さんは、放課後児童クラブ費や学校給食費の無償化など、子育て支援を充実させたいとしています。

また、笠岡市で唯一入院して治療を受けることができた産婦人科施設が閉院したことを受けて、市民病院に常勤の産婦人科医を確保したいとしています。

継続か、刷新か。笠岡市長選挙は4月14日に投開票です。

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