大谷翔平の〝シロ確定〟か 当局情報筋が「オオタニの主張は正確だった」と米ESPN

大谷翔平と水原一平元通訳

ドジャース・大谷翔平投手(29)の通訳だった水原一平氏(39)が違法なスポーツ賭博に関与した疑いについて、米メディアが10日(日本時間11日)に大谷の〝潔白〟を報じた。

水原氏を巡る一連の騒動がこの日、大きく進展した。水原氏の賭博疑惑などをいち早く報じてきた米スポーツ専門局「ESPN」は「情報筋は『オオタニの主張は正確だった』とESPNに語った」と報道。

ギャンブルで莫大な借金を抱えた水原氏は大谷の口座に不正にアクセスし、450万ドル(約6億8000万円)もの資金を胴元であるマシュー・ボウヤー氏の関係先に送金したとされる。通訳以上の大谷と水原氏の関係性、水原氏が大谷と同席した中で送金したとする発言(後に全て撤回)などもあり、大谷の関与もわずかながら疑念が持たれていた。

大谷は騒動を受けて3月25日(同26日)に会見し「僕自身は何かに賭けたりとか、誰かに代わってスポーツイベントにかけたりとか、それをまた頼んだり、ということはないですし、僕の口座からブックメーカーに対して、誰かに送金を依頼したことももちろん全くありません」「彼が僕の口座からお金を盗んで、なおかつみんなにウソをついていた」と主張していた。そうした大谷の訴えの正当性を裏づけた格好だ。

また、渦中の水原氏を巡ってはこの日、ニューヨーク・タイムズ紙が「(開幕戦が行われた)韓国からカリフォルニアに戻った水原氏は、飛行機を降りた後に警察当局に呼び止められた」とし「検察当局は水原氏が大谷の銀行口座の設定を変更し、大谷が取引に関する通知や確認を受け取らないようにすることができたとの証拠をつかんだと考えている」と報じた。

さらに、同紙は水原氏サイドが「罪を認める方向で交渉する」と司法取引に応じる可能性を示しており、全てが大谷のあずかり知らぬところで行われたということになりそうだ。

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