ニクジュヨウ栽培で環境保護と経済効果実現 中国新疆ウイグル自治区

ニクジュヨウ栽培で環境保護と経済効果実現 中国新疆ウイグル自治区

 【新華社ウルムチ4月11日】中国新疆ウイグル自治区のタクラマカン砂漠の南縁に位置する崑玉市で栽培されている薬用植物のニクジュヨウが収穫期を迎え、農家が掘り出しや出荷の作業に追われている。同市はここ数年、砂漠の特色ある産業の発展を継続的に推進し、ニクジュヨウ栽培の奨励を通じて環境保護と経済の両面で効果を上げている。

 同市老兵鎮にある1400ムー(約93ヘクタール)の生産拠点では、ニクジュヨウの宿主となる砂漠の低木、梭梭(ソウソウ)の木の間で農家が掘り出し作業に精を出している。梭梭の根元をスコップで10センチほど掘ると、うろこ状の葉に覆われた薄黄色のニクジュヨウが顔を出す。そのまま掘り進め、慎重に全体を掘り出していく。薬の材料としての価値が高く、多くの買い付け業者を引き付け、全国各地の製薬工場に販売されている。

 同鎮は、環境保護と経済の両方の効果をもたらすニクジュヨウ栽培という砂漠の特色ある産業の道を歩んでいる。(記者/張嘯誠)

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