「450万ドル以上を盗んだ証拠を検察が発見」“水原スキャンダル”、スペイン紙も関心を持って報道「捜査は結論に近づきつつある」

米紙『New York Times』は現地4月10日、大谷翔平の銀行口座から数百万ドルを盗み、ギャンブルでの借金を返済していた元通訳・水原一平氏への捜査が最終局面にあると伝えた。

「水原氏は窃盗に関連した連邦犯罪で、有罪を認める方向で交渉中だ。窃盗容疑のニュースが初めて流れた約3週間前から始まった捜査は、早急に結論に近づきつつある。捜査は継続中のため、匿名を条件に関係者が語った。関係者は水原氏が450万ドル(約6億8000万円)以上の額を大谷から盗んだ可能性のある証拠を、検察が発見したと主張している」

水原氏は韓国から米カリフォルニアに戻った際、飛行機から降りたところで警察当局に呼び止められたという。そこでやりとりした内容は不明というが、逮捕はされなかったという。
“水原スキャンダル”の最新情報は、スペインのマドリードに本拠を構えるスポーツ紙『Marca』も報じた。『New York Times』の記事を引用しながら、「内国歳入庁(IRS)、国土安全保障省、カリフォルニア中央地区連邦検察局などの機関が主導する捜査で、憂慮すべき証拠が発見された。水原氏が当初の推定よりも多くの金額を横領していた可能性を示唆するもので、大谷の銀行口座を操作できた水原氏の説明も含まれているという」と伝えている。

また、「大谷本人はスキャンダルへの関与を強く否定している。水原氏の弁護士マイケル・G・フリードマン氏は、弁護を引き受けたことは認めたが、それ以上のコメントは避け、この問題のデリケートさを強調した」とも報じ、「水原氏には当局からの圧力が高まっているようで、速やかに罪を認めれば刑罰の重さに影響を及ぼす可能性がある」と結んだ。

構成●THE DIGEST編集部

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