巡査部長ら2人処分 留置人に不適切発言など 群馬県警

 留置人に不安をあおるような発言をしたとして、群馬県警の巡査部長が所属長注意(留置業務不適切)の処分を受けていたことが10日、情報開示請求に基づく県警への取材でわかった。処分は3月21日付。

 監察課によると、巡査部長は1月、留置人に「(警察職員以外の人に)恨まれてるよ」と不安を与える発言をした。留置人からの相談で発覚した。調査に対して、「つい言い過ぎた。反省している」と話したという。捜査に影響はなかった。問題を受けて、巡査部長は別の部署に異動した。

 同課は「全国的に留置施設の管理の問題が指摘されているが、情勢を受け止めながら粛々と業務にまい進する」とした。

 また、留置施設の窓口に訪れた女性と連絡先を交換し、飲食するなどの不適切な交際をしたとして、受付担当の巡査長が所属長注意(勤務規律違反など)の処分を受けた。女性は事件の関係者ではなく、捜査に支障はなかった。調査に対して「好意があり、個人的に会った」と話したという。女性からの相談で発覚し、巡査長は処分後に依願退職した。

© 株式会社上毛新聞社