山本由伸の魔球“ヨーヨーカーブ”は「希少で打てない」 元MLB投手が振り返るメジャー変化球の歴史

ドジャース山本由伸投手は、米1年目となる今季3試合に登板し1勝1敗で防御率4.09のスタート。直近では6日(日本時間7日)のカブス戦では、5回3安打8奪三振無失点の快投で、待望のメジャー初勝利を手にした。

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■生命線となる大きく割れる変化球

そんな山本の生命線となっているのが縦に大きく割れるカーブで、“ヨーヨーカーブ”として脅威を見せ始めている。

10日に「ABEMA」で初解説を務め、現役時代はエンゼルス、マリナーズで活躍した長谷川滋利さんは山本のカーブについて「確かにすごく今注目されてるんですよ」と言及。そのなかで、「大きな落差のフォークも弧を描くカーブも元々はアメリカから来たものです」とメジャー史を振り返りながら分析する。

「ノーラン・ライアンが投げていた当時はカーブが全盛で、当時は大きく変化する球種が主流でした。それからカットボールやツーシームなど小さな変化をする球種が出てきてバッターが対応できないから、みんなが投げるようになった」と名投手を引き合いに出しながら、メジャーにおける変化球の広がりを解説。

「でもそうすると打者もそれに適応しようと対策を立てる、これの繰り返しなんですね。よって今は縦の大きな変化球を投げる人が少ない、だから山本投手のカーブが希少で打てないんです」と山本のカーブが今脅威を放っているプロセスに言及した。

なお「ABEMA」では、13日のドジャース対パドレス戦を無料で生中継。ドジャースに山本、大谷翔平投手、パドレスにダルビッシュ有投手、松井裕樹投手が所属する両軍の戦いには注目が集まる。

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