気象衛星「ひまわり」のカラー観測機能

今から63年前の4月12日、ソ連(現ロシア)のガガーリンが人類初の有人飛行で「地球は青かった」という言葉を残しています。静止気象衛星の画像は、わかりやすさのため、人工的に色をつけて加工した画像で提供されますが、「ひまわり」には、世界初のカラー観測機能もついており、観測した微妙な青色の違いなどから様々な情報を得ています。
「ひまわり」によると、東シナ海から日本海は、大きな移動性高気圧の縁辺をまわる下層暖湿気の流入で雲が増えています。今後、本州の南海上で低気圧が発生して東進する見込みですので、12日は、九州南部や東日本の太平洋側、北日本では雲が多くなる見込みです。

気象予報士・饒村 曜

画像について:11日正午の天気図と衛星画像。

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