今季最多13安打6得点 広島カープ 連敗ストップ 4試合連続完封負けから一転、序盤から猛攻 アドゥワ誠は自己最多9Kで2勝目

セ・リーグ、ワーストに並ぶ4試合連続完封負けを記録した広島カープは10日、大奮起。序盤から打線がつながり、今季最多の13安打6得点。甲子園での連敗も11でストップしました。

カード初戦を0対1で敗れ、36イニングもの間、点が取れないという歴史的な得点力不足に泣くカープ…。でしたが、その嫌な流れを1回から断ち切ったのは、1番の 野間峻祥 。1塁のグラブをかすめながらライト線へ運ぶツーベースでチャンスを作ります。

5試合ぶりに2番で起用された 菊池涼介 は送りバント。初回にバントは今シーズン10試合目で初めての作戦。新井貴浩 監督がなりふり構わず、1点を取りにいきます。

そして、開幕から不動の3番・小園海斗 。これぞ、「完璧なショートゴロ」と言わせてください。カープにとって37イニングぶりの得点で先制。先週の木曜日以来の「宮島さん」が流れます。

2回には1アウトから6番の 上本崇司 。打球はセカンドの後方にポトリと落ちるヒットとなります。7番は、試合前の打率が4割の 會澤翼 。上本がスタートを切る中で打球はレフトへ。「たかしが一生懸命走ってくれた」と曾澤が感謝する激走を見せた上本が一気にホームへ。30代コンビで2点目を奪います。

その後、2アウト・2塁で打席には先発の アドゥワ誠 。バットが折れましたが、打球がセカンドキャンバスに当たり、ラッキーなヒットに。アドゥワにとって5年ぶり、通算4安打目でチャンスを広げます。

トップに戻り、得点圏打率が6割を超える野間。「アドゥワがつないでくれたので返せてよかった」と2打席連続のヒットでリードを3点に広げます。

さらに、阪神の先発・伊藤将司 と好相性の2番・菊池。快音を響かせた打球は左中間へ。2塁からアドゥワ、さらに1塁から野間が生還。菊池の今シーズン初打点となるタイムリーツーベースでさらに2点を追加します。

勢いが止まらないカープは、3番・先制打点の小園。追い込まれながらも逆方向へ。2塁から菊地が戻り、今度はタイムリー。これまでのゼロ行進がウソのように一挙、5点のビッグイニングを作ります。

直後に、10日ぶりの先発となったアドゥワが、ノーアウト・2塁・1塁のピンチを背負いますが、阪神の8番・木浪聖也 を注文どおりのダブルプレーに。

アドゥワらしい、打たせて取るピッチングを見せれば、今シーズン初めてバッテリーを組んだ會澤と息の合ったコンビを見せ、毎回の奪三振ショー。

5回には、3者連続三振。自己最多9つの三振を奪いながら、阪神打線をホームランによる1点に抑え、勝利投手の権利を得ます。

続投した6回、レフトポールぎわへ大きな打球を打たれますが、秋山翔吾 がジャンピングキャッチ。甲子園のレフトを守るのは、ことしが初めてですが、フェンスを恐れないガッツあふれるプレーを見せます。

アドゥワは、6回途中、2失点。去年5月19日を最後に11連敗中の敵地・甲子園でゲームをしっかりと作りました。

アドゥワ誠 5回2/3 球数89 被安打6 奪三振9 失点2

カープは3回以降、追加点を奪えませんでしたが、今季最多の13安打を放ち、最後まで阪神に流れを渡さず、連敗を4でストップ。ようやくトンネルを脱しました。(阪神 2ー6 広島)

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青山高治 キャスター
いやあ、打ったら今シーズン最多の13安打。こんなもんなんですね。

コメンテーター 木村文子 さん(100mハードル 元日本代表)
初回に野間選手がツーベースを打ってくれたときに「きょうは違う」って思えたので、「絶対、返ってきてほしい」と。さらにわたし、同年代で會澤選手と秋山選手、上本選手。あの走塁は完璧でした。

青山高治 キャスター
元気な30代。

中根夕希 キャスター
本当にそうですよね。一気に解き放たれた感じがあって、なんかここからどんどん回っていくんじゃないかと期待しちゃいます。

青山高治 キャスター
スポーツ選手って決して調子が悪いわけではないのに、なぜか結果が出ないことがあったりするんでしょうね。

木村文子 さん
もちろん、あります。準備をしていても、なかなか思うような結果って出ないので、そこでどう辛抱して続けていくかっていうのが大事になってきますし、そういうときこそ、ファンとしては応援したいなって。

青山高治 キャスター
今回みたいに今シーズン最多13安打みたいに一気に呪縛が解けるというか、こういうのが1つのきっかけになっていくんでしょう。

木村文子 さん
ここでリズムが変わって、好調になっていくカギにもなっていくと思いますので、ポジティブにとらえて次にチャレンジしていってほしいなと思います。

青山高治 キャスター
本当に投げて打って走って守って、いいシーンばっかりでしたね。

中根夕希 キャスター
逆にこれまで何だったんだろうって思えるぐらい。きょうのために取っておいたのかなと、一気に来ました。

青山高治 キャスター
中根さんが言うようにぼくも連敗を忘れました。ああ、よかった。ここからだいじょうぶ、だいじょうぶっていう気になりました。

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