妊婦の神アイテムはやっぱり“アレ”!つわり対策で人気なのは…⁉。ママたちが選んだ、妊娠期の神アイテムを紹介します!

引用元:Kostikova/gettyimages

「たまひよ」アプリユーザーに「妊娠期、あなたが“神”と思ったアイテムは何ですか?ジャンルは問いません。あえて1つ挙げてください」と、質問すると、大きな反響がありました。4人にひとりが選んだぶっちぎりトップは「抱き枕」。そしてつわり期の神アイテムは「梅」と「じゃがいも系食材」でした。総合病院・クリニック・助産院など様々な場所に勤務し、これまでに数千人の母子のケアに携わられた助産師の浜脇文子先生に聞きました。

先輩ママに聞く!お産入院に持って行くべき神アイテム。その活躍はあなどれない!【リアルママボイス】

抱き枕&人をダメにするクッションがダントツトップ

たまひよSHOP 抱き枕 妊婦 Wガーゼ素材カバー 丸洗いで清潔!妊娠~授乳用お助け抱き枕 (グレーボーダー)

「やっぱ、抱き枕でしょ。妊娠中期からは抱き枕が無いと寝られなかったです」(ふにまる)

「抱き枕!何か1つしか選べないと言われたらこれに尽きます。つわり中から使っているけど、これがあるのとないのとでは大違い。ほんとに楽でした」(2人目妊娠中)

「ヨギボーサポートです。抱き枕としても大活躍でしたが、在宅勤務中に子宮頸管が短くなり、医師から『横になって仕事をしてください』と、なかなかの無茶ぶり(笑)ベッドでヨギボーサポートにもたれながらオンライン会議に参加するなど、なんとか安静期間の仕事を乗り切ることができました」(たぴ)

「抱き枕」のあとに続いたのは「つわり対策」の神アイテムでした。

つわり中でも食べられる梅味が最高!

梅味は梅味でも、ダントツで人気はカリカリ梅でした。

「カリカリ梅です。つわりで食べるどころか食品を見ることすら嫌になった時、久しぶりにカリカリ梅を一口食べた瞬間、眠っていた食欲スイッチが入りました(笑)その後、ムカムカしていても食欲が落ちることはなく、まさしく神だと思いました。」(なつこ)

「カリカリ梅と干し梅です。食べづわり&吐きづわりをコンプリートしつつ、出産前月いっぱいまで働いていましたが、『ポケットに入るサイズ感、神だ……』と、何度思ったことか(笑)」(にこにこにゃんこ)

「食後は吐き気で嗚咽が止まらなかったのですが、キシリトールガムを噛んだり男梅キャンディを舐めたりすると嗚咽が止まりました。炭酸水とアンパンマンの赤ちゃん用のりんごジュースもよく飲んでいました」(パクチー)

なぜか人気なんです、じゃがいも系食材

「じゃがいもです。つわり中でもなぜかじゃがいも料理だけは難なく食べられました。フライドポテト、いもピザ、ジャーマンポテトなどなど……」(ねむねむ)

「レンチンできる冷凍フライドポテトです。妊娠初期は連日35度超えの猛暑で、つわりもあって近所のマックすら歩いて行けず、レンチンできる冷凍食品に助けられました」(K)

「ポテチです。つわりがひどい時期でも気持ち悪くならずに食べられました」(リリック)

ファストフードのフライドポテトやジャガリコもあげつつ、「じゃがいもに限らず芋系」を、あげる人もいました。

【番外編】食べづわり対策の神は、仕事中でもこそっと口に放り込める「一口サイズ」のおやつ

「ピュレグミです。仕事中でもポケットにいれて持ち歩いてコソコソ食べていました」(ばんび)

「食べづわりがあったので、仕事中はポケットに小さいおにぎりと飴をしのばせて、吐き気を乗り切りました。おにぎりは塩おにぎり、飴は甘い系が神でした」(バッタ)

「むき甘栗です。立ち仕事で、1回しかない休憩では水分補給プラス甘栗を口に入れて仕事にもどっていました。腹持ちよし、匂いナシ、食べやすいと最適でした」(AZ)

「プチトマトです。つわり中は毎日口に放り込んでいました」(Ai)

「一口サイズのこんにゃくゼリーです。仕事帰りやちょっと不快なときにパクリ!カロリーが低く罪悪感もないし、色んな味があるから飽きなかったな」(ぶたうさぎ)

妊婦さんの裏神アイテム! 私はこれでつわりを乗り切りました

「漫画や雑誌です。つわりが辛くて横になると、ついついスマホばかりになるけれど、漫画や雑誌なら目にも優しい。そして何より気がまぎれて、少しだけつわりが落ち着く感じがしました」(きなこ)

「間違い探しやジグゾーパズルです。集中して熱中すると、つわりを忘れられました」(まり)

「炭酸飲料です。毎日つわりでゲップが出そうで出ないときは、炭酸飲料を飲んでスカッと爽快に(笑)」(こりみ)

「飛行機内でもらった嘔吐用の袋です。電車で吐き気が酷くなるのでお守りでした。防水加工されていて、中が見えないので安心。出勤時には必ず持ち歩きました。あと頭痛がひどいときは、ヘッドマッサージャーをよく使っていました」(うー)

「氷です。食べづわりであんぱんにハマり、食べても食べても満足できなくて体重は17キロ増。そんななかあんぱんから氷にシフト。ガリガリ食べて気を紛らわし、体重の増加は緩やかになりました」(久しぶりに妊娠したママ)

「独身時代に仕立てたオーダーメイド布団とオーダーメイド枕です。吐き気動悸息切れめまいとマイナートラブルがひどく、1日中横になっていましたが、腰痛も肩こりも無し。……高いだけあった(笑)」(かず)

「つわり中の大食い動画」(栄光のヒマワリロード)

このほかにも果物(梨、パイナップル)、ゼリー飲料、オロナミンC、レモン系食材、ルイボスティーなどのほか、マタニティ用の下着や衣類、冷え対策で腹巻など多数あがりました。

つわり時期は何かと酸っぱいものが食べたくなります。でも塩分も心配です。
総合病院・クリニック・助産院など様々な場所に勤務し、これまでに数千人の母子のケアに携わられた助産師の浜脇文子先生に聞きました。

「つわりの時期は、体が欲しがるものを食べましょう」と、浜脇先生

「妊婦さんに『何を食べたら良いのか、食べてはいけないものはないか』と、相談されると『つわり時期は、体が欲するモノを食べてください』と、言っています。

私は、女性は妊娠すると、非常に本能的な部分が研ぎ澄まされるなぁと感じることが多々あります。
そのひとつがつわり時期の食生活です。

自我に関係なく、大好物を受け付けなくなったり、興味なかった食材が大好物になったりすることがありますよね。これはつわりで体が飢餓状態になり『これが必要だから食べたい』と、正直に訴えているのではないか……と、思うのです。
例えば酸っぱいモノなど塩分を欲しがるのは、嘔吐によって胃液などの電解質(マグネシウムなどのミネラル成分)が失われて、補給するために体が欲しているのでは?という解釈です。
今回のアンケートで、じゃがいもをあげる人が目立ったそうですが、じゃがいもが食べたいというよりも、塩味に惹かれるのでは?と、私は推察します。

確かに妊娠中の塩分は注意する必要があります。
けれども母体も大切です。医師からストップがかからない限りは『つわり時期は、食べたいものを食べましょう』で良いかと思います」

「妊婦さんの冷え対策は、身体の内外で温めましょう」

コメントでは「冷え対策」アイテムもたくさん上がりました。浜脇先生に聞きました。

「妊婦さんはおなかが大きくなると骨盤に負荷がかかり、姿勢も悪くなることから特に下半身が冷えやすくなり、腰痛やこむら返りがおきやすくなります。そういった場合は体の内外から温めましょう。

一番効果的なのが全身運動のウォーキングや散歩。筋肉を動かして発熱することで血流が良くなります。

時間的に体調的に無理な場合は外側から温めます。
レッグウォーマーや腹巻もいいですが、 “仙骨” にホッカイロを貼ることもおすすめ。仙骨はお尻の割れ目の少し上にある、骨盤を支える要と言える骨。複数の筋肉と神経ともつながっており、ここをしっかり温めると血流が良くなり、冷えだけでなく腰痛やこむら返りにも効果があります」

濵脇文子(はまわき ふみこ)

profile)
助産師・保健師・看護師。大阪大学招聘准教授。星薬科大学非常勤講師。総合病院・クリニック・助産院など様々な場所に勤務。母と赤ちゃんの笑顔が大好きで、数千人の母子のケアに携わります。産前産後ケアセンターの立ち上げに参加したり、民間企業での事業開発など多方面で活躍。自治体の講演や各種メディア執筆では、ひとりひとりのペースにあわせた母に寄り添う姿勢と、明るく軽快な語り口で人気を博します。

文/和兎 尊美

※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※記事の内容は2023年12月の情報で、現在と異なる場合があります。

© 株式会社ベネッセコーポレーション