4年ぶりベトナムの教育環境の現状視察 小学校建設を支援、福島県の会津若松RC

子どもたちにノートを届ける佐藤さん(中央)

 福島県会津若松市の会津若松ロータリークラブ(RC)の会員は、校舎建設を支援したベトナム・ランソン省のカウケオ小を4年3カ月ぶりに訪れ、教育環境の現状を視察した。学校には現在電気が通り、パソコンを使った授業が可能となっている。落成時の同RC会長で、今回訪問した佐藤典祐さんは「将来的にネット環境が整えば、会津の子どもたちとオンラインでつなぎ、交流の輪を育みたい」と期待している。

 同RCは会津大留学生の縁で、教育環境が厳しい山岳部のカウケオ小の校舎建て替えに取り組んだ。2019(令和元)年12月に現地を訪れ、落成を祝った。コロナ禍を経て、佐藤さんと小松崎貞則さん、宮森大典さん、阿部進さんの4人が今年3月中旬、現地に足を運んだ。

 子どもたちにノート200冊を届けた他、協賛を受けた電子ピアノ、組み立て式の紙製赤べこなどを贈った。お菓子パーティーや縁日のくじ引きを催し交流を深めた。

 佐藤さんによると、小学校周辺は新校舎完成後、道路の舗装で交通環境が劇的に向上した。学校では衛生的な環境で食事をしている。教育環境の改善により、児童数、教員数とも増加したという。佐藤さんは「安全・安心な環境で学習できていて良かった。今後も見守っていきたい」と話している。

お菓子パーティーで交流を深めた会津若松RC会員と子どもたち

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