1986年度SCREEN映画大賞をプレイバック! 当時のSCREEN読者が選んだ人気スターベストテン!

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人気ドラマの舞台ともなり関心が高まる「1986年」。今も多くの映画ファンを魅了する名作が日本を沸かした一年でした。1986年に人気をSCREENで人気を博していたのはどのスター? 1987年3月号(1月発売)にて募集され、同年5月号(3月発売)で発表されたSCREEN映画大賞の結果を基に振り返ってみましょう!(文・田中雄二/デジタル編集・スクリーン編集部)
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*文中で年数表記のないものは1986年日本公開作品です。

女優部門

10位:ソフィー・マルソー

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『ラ・ブーム』(1982年日本公開)の主役でデビューし、一躍トップ・アイドルとなったが、その後は『狂気の愛』(1987年日本公開)などで大胆な役にチャレンジした。

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9位:モリー・リングウォルド

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1980年代の青春映画ナンバーワン女優。1986年の公開作は『ブレックファスト・クラブ』と『プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角』。

8位:フィービー・ケイツ

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1980年代に活躍したアイドル女優。『初体験/リッジモント・ハイ』(1982年日本公開)で体当たりの演技を披露し、人気を不動のものとした。

7位:オードリー・ヘプバーン

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伝説の名女優だが、1986年当時は半引退状態で、1988年からはユニセフでの活動に力を注いでいた。

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6位:シガニー・ウィーヴァー

1986年の公開作は『エイリアン』(1979年日本公開)に続いて戦うヒロイン・エレン・リプリーを演じた『エイリアン2』。

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5位:シンシア・ギブ

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モデル出身で、やがてオフ・ブロードウェィの舞台やテレビに進出。テレビ・シリーズ「フェーム/青春の旅立ち」(1983~1987年出演)で歌って踊れるダンサー役を好演し、注目される。

映画では1986年公開の『栄光のエンブレム』でロブ・ロウの恋人役を演じ、一躍脚光を浴びた。可憐な容姿から日本ではアイドル的な存在として人気を集めた。

4位:メリル・ストリープ

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アカデミー賞では21回候補となり3度受賞した大女優。役に成りきるために、演じる前には徹底したリサーチを行う。1986年は、イギリス女性の半生を描いた『プレンティ』、デンマークなまりの英語を駆使して挑んだ大作『愛と哀しみの果て』、ジャック・ニコルソン共演のロマンチックコメディー『心みだれて』が公開された。

3位:ダイアン・レイン

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フランシス・フォード・コッポラ監督の『アウトサイダー』(1983年日本公開)『ランブルフィッシュ』(1984年日本公開)『コットンクラブ』(1985年日本公開)に連続出演。『ストリート・オブ・ファイヤー』(1984年日本公開)の歌姫役も好評で、日本での人気は海外スターの中でも一、二を争うほどだった。『愛は危険な香り』(1987年日本公開)でイメージチェンジを果たした。

2位:リー・トンプソン

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1986年当時は25歳。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で、主人公の母親の若き日を演じ、『スペースキャンプ』では、事故によりスペースシャトルで宇宙に飛び出してしまった少女を演じた。

日本では「SCREEN」をはじめ、数多くの雑誌の表紙を飾り、宝石店のテレビコマーシャルにも出演するなど、一時期アイドル並の人気を博した。

1位:ジェニファー・ コネリー

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1986年、デヴィッド・ボウイ共演のファンタジー映画『ラビリンス/魔王の迷宮』で、“戦う美少女”を演じたジェニファーは当時16歳。モデルを経て、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』(1984年日本公開)で映画デビュー。

ダリオ・アルジェント監督のホラー映画『フェノミナ』(1985年日本公開)で人気が爆発し、特に日本ではポスト、ブルック・シールズとして、CM出演、レコード発売などでアイドル的な人気を得た。

本誌「SCREEN」でもたびたび表紙やグラビアを飾っている。名字が同じためショーン・コネリーの娘と噂されたこともあったが、血縁関係はない。

1986年来日時のジェニファー

男優部門

10位:マイケル・ビーン

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ジェームズ・キャメロン監督の『ターミネーター』(1985年日本公開)に続いて『エイリアン2』にも兵士役で出演。

9位:ロバート・ レッドフォード

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『愛と哀しみの果て』で変わらぬ二枚目ぶりを発揮した大スター。

8位:クリント・ イーストウッド

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『ペイルライダー』(1985年日本公開)など、監督も兼任する大スター。

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7位:マット・ディロン

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青春映画『アウトサイダー』(1983年日本公開)と『ランブルフィッシュ』(1984年日本公開)に続けて出演。日本ではYA(ヤングアダルト)スターの一人として人気者に。

6位:マイケル・J・フォックス

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のマーティ・マクフライは永遠の当たり役。1986年は『ティーン・ウルフ』も公開された。

5位:ポール・ニューマン

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1950年代から活躍し、1985年には長年の功績を称えられアカデミー名誉賞を受賞した大スター。

61歳になった1986年は、前作『ハスラー』(1962年日本公開)から25年ぶりの続編となった『ハスラー2』で若手のトム・クルーズと見事に渡り合い、7回目のノミネートでアカデミー主演男優賞を初受賞。“神話の域に達したスター”と言われた。

4位:ジャッキー・チェン

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コミカルで明るい作風のカンフー映画に主演し、自らアクションスタントもこなす香港映画界の大スター。日本をはじめ、アジア圏で絶大な人気を誇った。1986年は、この年の正月映画で、自らも代表作と語る『ポリス・ストーリー/香港国際警察』(1985年日本公開)が人気を呼び、トレジャー・ハンターを演じた『サンダーアーム/龍兄虎弟』が公開された。

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3位:ハリソン・フォード

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「スター・ウォーズ」と「インディ・ジョーンズ」のシリーズで、アメリカ映画界の2大ヒーロー役を手にした男。

1986年の公開作はなかったが、前年の『刑事ジョン・ブック 目撃者』でアカデミー主演男優賞にノミネートされ、演技派の一面も見せた。その後も幅広いジャンルの映画で活躍。日本ではビールなどのCMにも出演した。

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2位:シルヴェスター・スタローン

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「ロッキー」「ランボー」という2大シリーズに主演した肉体派俳優。1986年の公開作は、主人公のロッキーがモスクワで試合をする『ロッキー4/炎の友情』と刑事アクションの『コブラ』。批評家からは無視されたが、観客からの支持は絶大。『ロッキー4』が、ゴールデンラズベリー賞を受賞してしまったのも人気の裏返しだ。

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1位:トム・クルーズ

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デビュー当初は、若手のスター候補生を総称したブラット・パック(日本ではYA(ヤングアダルト)スター)の一人として認知されていたが、24歳時の1986年に日本で公開された『ハスラー2』と『トップガン』で、一躍スターの座に躍り出た。

『ハスラー2』では大ベテランのポール・ニューマンの向こうを張って若きビリヤードプレーヤーを演じ、『トップガン』では米海軍の艦上戦闘機F-14のパイロットを熱く演じた。

現在も「ミッション:インポッシブル」シリーズ、『トップガン マーヴェリック』(2022年日本公開)などで体を張ったアクションを披露している。

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