【知事選】県選管は5月9日告示26日投開票の日程を決定…1か月切る異例”短期決戦”新たな出馬の動きも

川勝知事の辞職を受けて11日、静岡県選挙管理委員会は委員会を開き、知事選挙の日程を5月9日告示26日投開票と決定しました。

知事選まで1か月を切る異例の”短期決戦”となる中、新たな出馬の動きが…。

複数の関係者によりますと10日、鈴木康友・前浜松市長が知事選への出馬の意向を固めたのです。

鈴木前浜松市長は浜松市出身の66歳で、2000年から、当時の民主党で衆院議員を2期務めた後、2007年からは、浜松市長を4期16年務め去年4月に退任しました。

実は、3年前の知事選でも県内の経済界や自民党の一部から出馬を求める声がありましたが…

(2021年当時・鈴木康友市長)

「市長の立場で区の再編という最大の公約、ちょうど大きな正念場を迎えているのでしっかり務めなければいけませんし、出馬ということになれば後継をどうするかということもあるけれども、後継が空白のままで出馬は考えられない。しっかり任期を全うし市長の責務を果たしていく」

当時、公約として掲げていた行政区再編を成し遂げる必要があるとして不出馬を表明。そして、2024年1月 浜松市の“7つの区”を中央区、浜名区、天竜区の“3つの区”に再編し公約を実現したのです。

複数の関係者によりますと、今回の知事選では鈴木前市長に対して浜松市の経済界の一部が水面下で出馬を打診。鈴木前市長は最大の“後ろ盾”である自動車メーカー・スズキの鈴木修相談役の支援が取り付けられたことから、10日までに、出馬の意向を固め関係者に伝えたということです。

自民・公明の一部も支援にまわるとみられていて、鈴木・前市長は来週15日に会見を開いて正式に出馬を表明する予定です。

一方、すでに知事選への出馬を表明している静岡市出身の大村慎一元副知事。11日は、リニア新幹線の工事で流量減少が懸念される大井川流域市町を中心に回り、「地元との対話が重要」との姿勢を示し、「市町と連携し、静岡県もっと良くしていきたい」と訴えました。また、新たな候補者の出馬表明を受けて大村氏は…。

(大村 慎一氏)

「私自身どんな人が出馬してきても、前から伝えているように県政の再構築をしていくと伝えていて、そのためにいろいろな課題を解決する力は自分にはある。今までの経験からして私にはできると強く思っている。その点については何のブレもないので、引き続き県民に思いを強く直接訴えていきたい」

県政の様々な課題を「実行力」で解決していきたいと訴え、出馬への姿勢は変わらないと話しました。

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