何者かに破壊された「天神地蔵」 修復され元の場所に復活

今年1月、何者かによって頭の後ろの部分が壊された状態で見つかった福岡市天神の「天神地蔵」です。修復作業が終わり、再び元の場所に復活しました。

「ほっとします」再び元の場所に復活「天神地蔵」

11日、約2か月ぶりに福岡市天神の街角に戻ってきた「天神地蔵」。地域の住民たちの手で大切に、元の交差点に設置されました。

市民「良かったなと思ったのときれいになっていると思ったので良かったです」
市民「ほっとします。守ってもらってる感ありますよね。」

殉職警察官を悼む「天神地蔵」2度めの被害

奥田千里記者(今年1月)「天神の街を見守る天神地蔵。頭の後ろの部分が割れた状態で発見されました」

今年1月、周辺の掃除をしていた住民が、頭の後ろの部分が壊された「天神地蔵」を発見しました。

「天神地蔵」は約40年前、暴走族の取締中に殉職した警察官を悼んで建てられたもので、寒い日にはマフラーが巻かれるなど地域の住民に親しまれていました。

2018年には、酔っ払った男性に蹴られて首を折られたこともあり、被害にあったのは2度目です。

「どうぞかわいがって」地域住民や寺からの寄付金で修復

またしても痛ましい姿となった「天神地蔵」をなんとか元の姿に戻したいという地域の住民たちや寺からの寄付金で修復作業が行われました。

天神2丁目1区町内会・藤木敏一会長「また皆さまと共にここで交通安全を見守って行きたいと思いますので、どうぞかわいがって頂きますようよろしくお願いします。」

再び天神の街に帰ってきた「天神地蔵」。

以前と変わらぬ姿でこれからも街を見守ります。

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